今週の土曜日は、東京競馬場でサウジアラビアロイヤルカップ(GIII・芝1600m)が行われます。  サウジアラビアRCがGIIIに格付けされた16年以降の7年ではディープインパクト産駒が3勝、ルーラーシップ産駒やハーツクライ産駒が1勝ず…

 今週の土曜日は、東京競馬場でサウジアラビアロイヤルカップ(GIII・芝1600m)が行われます。

 サウジアラビアRCがGIIIに格付けされた16年以降の7年ではディープインパクト産駒が3勝、ルーラーシップ産駒やハーツクライ産駒が1勝ずつを挙げています。さらにロードカナロア産駒が3頭出走2着2回と結果を残しており、現役時代に日本で良績を残した種牡馬の名が目立ちます。

 サウジアラビアRCは秋の東京開幕週の馬場で行われますし、直線も長いのでスピードや瞬発力が求められます。現役時代に日本で良績を残している種牡馬に関しては、それらの要素を有している証ですので、その特徴が産駒に受け継がれて結果を残せていると考えられます。今年も現役時代に日本で活躍していた種牡馬を父に持つ馬に注目して予想するのも有効な手段なのではないでしょうか。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
父ノーザンダンサー系(ただし、現役時代に日本で芝の重賞を勝っている父は除く)
[0-0-0-7]複勝率0%
該当馬: ゴンバデカーブース、マイネルブリックス、マリンバンカー
※特に言及のない限り、データはサウジアラビアRCがGIIIに格付けされた16年から22年までの7年分を対象としています。

 上位人気が予想されるゴンバデカーブースが該当しました。

 先述したように、サウジアラビアRCは現役時代に日本で活躍した種牡馬に良績が集中していますので、それ以外の種牡馬はなかなかに厳しい結果となっています。特に父がノーザンダンサー系で現役時代に日本で良績を残していない種牡馬の子は壊滅的な成績となっています。

 高いスピード能力や瞬発力が求められる東京芝1600mが舞台になりますので、そのような適性を父から受け継ぐ必要がありますが、前述した種牡馬にはその特徴がないため、今回の条件には適さず結果を残せていないと考えられます。

 父がノーザンダンサー系だったとしても、その父が現役時代に日本で結果を残している場合は例外となります。データ対象期間で好走馬を輩出した父ノーザンダンサー系種牡馬はローエングリンのみです。ローエングリンは現役時代に日本で活躍しており、今回と同じ条件で行われる安田記念でも3着と高い適性を示していますので、この舞台でも産駒は結果を残せると考えられますので注意したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。