今週は東京競馬場で毎日王冠(芝1800m)が行われる。秋のGIシリーズに向けた前哨戦。今年はGI馬ソングライン、シュネルマイスターの参戦によりハイレベルな戦いが見られそうだ。 ここでは、過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをも…

今週は東京競馬場で毎日王冠(芝1800m)が行われる。秋のGIシリーズに向けた前哨戦。今年はGI馬ソングライン、シュネルマイスターの参戦によりハイレベルな戦いが見られそうだ。

ここでは、過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「穴馬データ」としてアドマイヤハダルを取り上げる。

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■アドマイヤハダルは良馬場で大崩れなし

3歳春の若葉Sを最後に勝ち星から遠ざかる馬。リステッド競走を勝ち切れなかった前走を見るよりGI馬が揃った今回は厳しい印象だが、以下データから激走へと道筋を切り拓くことができる。

・良馬場芝1600~2000mの成績【2.3.2.2】

馬券内率は77.7%。大敗は日本ダービーに限定されており、パンパンの良馬場でこそアドマイヤハダルの真価は発揮されるとのデータだ。

週末東京競馬場の天気予報をみると、日曜はギリギリ天候が持ちそうな状況。ならば能力発揮に支障はなさそうだ。かつて皐月賞でタイトルホルダー、ステラヴェローチェといった世代屈指の実力馬と好勝負を演じた経験を持つ馬。初重賞制覇が豪華メンバー集う毎日王冠であっても不思議ではない。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。