奈良市出身で、9月に引退した大相撲の元幕内・徳勝龍の千田川親方(37)が5日、奈良県庁と奈良市役所を訪れ、引退の報告や今後の抱負を述べた。 千田川親方は2020年の初場所で、幕内の最下位番付にあたる幕尻から初優勝した。県出身力士として98…

 奈良市出身で、9月に引退した大相撲の元幕内・徳勝龍の千田川親方(37)が5日、奈良県庁と奈良市役所を訪れ、引退の報告や今後の抱負を述べた。

 千田川親方は2020年の初場所で、幕内の最下位番付にあたる幕尻から初優勝した。県出身力士として98年ぶり2人目の優勝で、奈良市でパレードも開かれた。

 この日午前にスーツ姿で県庁を訪れた千田川親方は、山下真知事に「親方になって1年生。愛される力士を育てていきたい」と抱負を語った。知事は「休場することなく優勝されたのは努力のたまもの。奈良県から第二の徳勝龍関が生まれるように、リクルート活動もしていただきたい」と激励した。

 午後に足を運んだ奈良市役所では、正面玄関で多くの職員に出迎えられた。仲川げん市長から、今後やってみたいことを聞かれ、「一人でも多く相撲の世界に入ってもらえるよう、子どもたちの相撲大会をやりたい」と話した。

 2025年2月に断髪式を予定しているという。(佐藤道隆)