天皇賞(秋)やマイルチャンピオンシップを目指す馬が出走してくる一戦。非常に速い時計の決着になりやすいのが特徴で、歴代の古馬東京芝1800mにおける勝ち時計ベスト10のうち、実に6つが毎日王冠でマークされている(94年、07年、08年、1…

 天皇賞(秋)やマイルチャンピオンシップを目指す馬が出走してくる一戦。非常に速い時計の決着になりやすいのが特徴で、歴代の古馬東京芝1800mにおける勝ち時計ベスト10のうち、実に6つが毎日王冠でマークされている(94年、07年、08年、18年、19年、22年)。

1.マイラータイプが活躍

 例年開幕週の高速馬場で行われており、昨年と20年に1着のサリオス、一昨年1着のシュネルマイスター、19年3着のインディチャンプ、18年1・2着のアエロリットとステルヴィオ、17年2・3着のサトノアラジンとグレーターロンドンのようにマイルで幅を利かせるスピードタイプが活躍傾向にある。

2.ベテランは割り引き

 過去10回で、3歳馬は複勝率26.7%、4歳馬は複勝率が40.0%、5歳馬は29.0%あるのに対して、6歳馬は17.4%、7歳以上馬は4.8%。3歳馬は斤量という点でも有利だが、スピードレースなだけあって基本的に若い馬が優勢。

3.前走好走馬が中心

 過去10回で、前走で3着以内だった馬が8勝しており、2・3着も12頭が前走で3着以内だった。長期休養明けとなる馬も多いレースではあるが、前走敗れた馬の巻き返しより、前走好走馬が連続好走してくるケースの方が多い。

 シュネルマイスターは4月のマイラーズCで着差以上の強さを見せて重賞3勝目をあげると、続く安田記念では32秒8の上がりで追い込んで3着。昨年はもう一歩の走りが続いていたが、今年に入って勢いを取り戻しているようだ。21年に当レース勝っているようにコース適性は高く、勝ち負けを期待できるだろう。