11チーム目の新規参入はなるのか注目だ(C)Getty Images 国際自動車連盟(FIA)は10月2日、F1へ参入する11番目のチームとして参戦を表明した4チームのうち3チームの申請を却下し、米国のアンドレッティ・フォーミュラ・…

11チーム目の新規参入はなるのか注目だ(C)Getty Images

 国際自動車連盟(FIA)は10月2日、F1へ参入する11番目のチームとして参戦を表明した4チームのうち3チームの申請を却下し、米国のアンドレッティ・フォーミュラ・レーシングを承認したと発表した。

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 現行のF1チームはレッドブル、フェラーリ、メルセデス、アルピーヌ、マクラーレン、アルファロメオ、アストンマーティン、ハース、アルファタウリ、ウィリアムズの10チームで、11チームだったのはハースが新規参戦し、マノーがこの年限りで撤退した2016年が最後。

 ただし、再び11チームになるかは微妙で、現行10チームは各チームに分配される放映権料などの収入が減るなどとして、アンドレッティ・フォーミュラ・レーシングの新規参戦に難色を示している。そのためFIAが参入を承認しても、F1運営会社が認めない可能性があり、既存チームの買収に切り替える可能性もある。

 F1のフルグリッドは現状では13チーム26台だが、レースを含めた走行セッションはレースディレクターを含めた各グランプリのスチュワード(レース審査委員)が全マシンを監視し、違反などがあった場合は迅速にペナルティーを通知せねばならない。

 近年ではタイヤ4本がコースからはみ出る「トラックリミット違反」の取り締まりが強化されたほか、セーフティーカーの投入機会が増え、事故処理が早いとみなされる場合はバーチャルセーフティーカー(VSC)で全車の走行スピードを管理しているため、モニタリング項目も多く、20台が限界ではとの指摘もある。

 実際に9月24日に鈴鹿サーキットで開催された日本GPではトラックリミット違反が15件あり、当該タイムが抹消。このほか接触事故を起こしたり、セーフティーカー投入中に他車を追い越したりとして3件のペナルティーがレース中に通知された。

 モータースポーツ関係者も「国内レースを含めて車両の速度が上がって大きなクラッシュも増えている。決勝レースも高速レースのイタリアGPは1時間13 分ほどでゴールしてしまう。レースディレクションも迅速かつ的確な指示、裁定が求められており、その点も課題になっている」と指摘。

 将来に向けてFIAがレースディレクターの育成プログラムを今年からスタートさせているが、専門的知識と現場経験が最重要でもあり、一筋縄ではいかないようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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