伝統であったオープン特別「いちょうS」を格上げし、更に名称を変更して生まれたのがこのレース。オープン時代から出世レースとしての呼び声が高かったが、重賞格上げ以降もクラリティスカイ、ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオス、スタニング…

 伝統であったオープン特別「いちょうS」を格上げし、更に名称を変更して生まれたのがこのレース。オープン時代から出世レースとしての呼び声が高かったが、重賞格上げ以降もクラリティスカイ、ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオス、スタニングローズ、ドルチェモアと多くのGI馬が出ている。

1.早期デビュー組が活躍

 重賞格上げ以降の勝ち馬で最もデビューが遅かったのは、昨年の勝ち馬ドルチェモアの8月20日。他の8頭はいずれも7月1週目までにデビューしていた。

2.前走1着馬

 重賞格上げ以降の9回で、前走2着以下だった馬の成績は[0-1-3-34]と不振。前走重賞やオープンで善戦してきた馬よりも、新馬や未勝利をきっちり勝ち切ってきた馬が活躍する傾向。

3.近年追い込みは届かない

 昨年は大逃げを敢行したグラニットが2着に粘り、2番手追走だったドルチェモアが1着。21年は道中2・3番手を追走した馬のワンツー。それ以前も17〜19年は4角2・3番手の馬が勝利した。不良馬場だった20年を除き、近年は前々で立ち回った馬が勝っているレース。

 ボンドガールとシュトラウスの2強ムードだが、ここはボンドガールに期待したい。両者とも上記の好走条件には合致するが、ボンドガールのデビュー戦が稍重馬場だったのに対しシュトラウスは不良馬場だったこと、また両者の気性面を踏まえると、今回の軸としての信頼度はボンドガールの方が上に思える。