第19回アジア競技大会 <卓球競技 9月22日~10月2日/中国・杭州> 10月1日、女子シングルス準決勝が行われ、早田ひな(23=日本生命/世界ランク9位)が王芸迪(26=中国/同4位)をゲームカウント4-3で下し、銀メダル以上が確定した…

第19回アジア競技大会 <卓球競技 9月22日~10月2日/中国・杭州> 10月1日、女子シングルス準決勝が行われ、早田ひな(23=日本生命/世界ランク9位)が王芸迪(26=中国/同4位)をゲームカウント4-3で下し、銀メダル以上が確定した。

5月の世界卓球では王を大激戦の末に下し、58年ぶりに中国選手を破っての同種目メダルを獲得した早田。2022年全中国選手権2冠の強敵に連勝を狙う。

まずミドル攻めを徹底し、要所でフォアを突く早田。勝負どころでは得意のフォアを振り、1ゲーム目は11-4で先制する。だが次は先にミドルやフォア側など厳しいコースを攻められ、3-11で取り返される。

第3ゲームは早田がさまざまな球質をフォアで打ち分け6連続ポイント。ナックル性のレシーブで懐を突いて迫る王から11-8で逃げ切る。高速ラリーの中でフォア側を突き合った4ゲーム目は、下がらずに両ハンドで押した王に7-11で奪われる。

激しいラリー戦。5ゲーム目も早田は少しずつ打つコースをずらし、後陣に下げられても一発のパワードライブで巻き返して先に10-7とするが、ここから王のバック側を打ち抜けず5連続失点で10-12と取られる。


早田ひな Photo by China News Service/Getty Images

あとがない第6ゲーム、ループドライブなど緩急でミスを誘い、フォア側を突く早田が6-4とリードするが、ストレート攻撃や高速カウンターを何度も決める王が逆転。しかし早田は追いつき、要所でフォア側を突き15-13で奪取する。

最終第7ゲーム、早田は先にコースを突いて5-2でチェンジコート。その後も要所でサイドを切る早田の攻めで8-4とリードする。だが王も両ハンドで早田を台から下げて10-10に追いつく。

3ゲーム連続の10オールとなる大激戦。だが10-10で早田のボールがエッジで入り、次で早田のバックハンドが再びフォア側を打ち抜き、銀メダル以上をその手で決めてみせた。

同種目では、小山ちれ以来29年ぶりの決勝進出。その相手は過去10戦未勝利の世界王者・孫穎莎(中国)となった。

<アジア競技大会 女子シングルス準決勝>

早田ひな 4-3 王芸迪(中国)
11-4/3-11/11-8/7-11/10-12/15-13/12-10