【スプリンターズS】3連系には9番人気以降の人気薄必須？ 狙える枠と、沈む1番人気馬のパターンとは？

　今週も引き続き「中山＆阪神」2場開催。そして秋のGI戦がいよいよスタートとなる。

　まず第一弾はGIスプリンターズS(中山・芝1200m)。さらに今週末はフランスでのG1凱旋門賞(ロンシャン・芝2400m)も開催される。

　今回はやはり注目のスプリンターズSをピックアップ。過去10年データを使って、馬券のヒントと狙いどころを探っていこう(スプリンターズS14年分は新潟競馬場芝1200mの開催です)。

1.上位人気でも1度も馬券になっていない人気順馬は？

　いつものように、まずは上位人気馬のチェックから。

　スプリンターズSでは過去10年、1番人気馬は5勝。成績は【5-0-1-4】。馬券圏外になっている4年中、3回は2ケタ着順の大敗を喫している。勝つか馬券圏外かという極端な成績なのだ。ちなみに近2年の1番人気馬は馬券圏外の連敗中である。

　2番人気馬は1勝で成績は【1-4-0-5】。3番人気馬は2勝で成績は【2-2-0-6】。どちらも3着がなく、連対するか馬券圏外かの極端な成績傾向となっている。

　ちなみに1〜3番人気が1頭も馬券圏内に絡まなかった年は昨年の1度だけ。逆に1〜3番人気だけで上位独占した年も1回(19年)だけである。連軸としては上位3番人気までから選ぶのが正解を引きやすいということだろう。

　一方、4番人気馬と6番人気馬は過去10年で1度も馬券圏内なし。なぜか凡走のパターンが続いている。今年もこの人気順がどれになるかには注意しておきたい。

2.やはり内枠有利はこのレースの特徴？

　過去10年、1着馬の枠順としては、4枠が多く3回でトップ。しかもいずれも4枠8番の馬だった。それ以外は、1枠と5枠が2回ずつ。3枠と6枠からは1着は出ていないが、わりと枠としては満遍なく勝馬を出している。

　しかし馬券圏内30頭をデータにするとこれが一変。6〜8枠で馬券になっている馬はわずか6頭しかおらず、1〜5枠に好走馬が大多数占められることになる。特に多いのが「1枠と4枠」でそれぞれ6頭が馬券になっている。やはりスプリンターズSは内枠有利の傾向にあるようだ。

3.昨年も1番人気撃沈の要因とは？

　このレースでは、近年毎年指摘している要素なのだが…。

　それは、なぜか1番人気馬が勝つときは不思議と「馬番10番以内、しかも偶数枠」だということである。過去10年で1番人気馬が勝ったのは5回。うち、1枠2番で1勝、4枠8番で2勝、5枠10番で2勝となっている。

　21年はダノンススマッシュが7枠14番で6着。16年はビッグアーサーが1枠だったが奇数の1番となっての12着。昨年も1番人気となったメイケイエールは7枠13番で不安要素ありとしたが、やはり14着に凡走してしまった…。

　さて今年、1番人気になりそうなナムラクレアは1枠1番を引いたのだが…。さてさて、今年もこのジンクスは続くのだろうか？

4.3頭目に狙うのは9番人気以下の人気薄必須？

　項目1でも指摘したが、スプリンターズSでは、わりと「1〜3番人気馬が3着になることが少ない」レース。例外は1番人気馬が3着になっている19年だけだ。あとは5番人気馬が2回3着になっているが、ほかは9番人気以降の馬になることが多い。

　9番人気から15番人気までの人気薄馬が3着になっているのは過去10年で6回。3連単馬券では、3着付けに9番人気以降の人気薄を入れていくのは正攻法といえるようだ。

(netkeiba編集部)