10月1日(日)に盛岡競馬場で行われるダービーグランプリ(3歳・M1・ダ2000m)。1986年に「地方4歳(現3歳)の最強馬決定戦」という趣旨ではじまった伝統のレースは、来年から本格的にスタートする「全日本的なダート競走の体系整備」に…

 10月1日(日)に盛岡競馬場で行われるダービーグランプリ(3歳・M1・ダ2000m)。1986年に「地方4歳(現3歳)の最強馬決定戦」という趣旨ではじまった伝統のレースは、来年から本格的にスタートする「全日本的なダート競走の体系整備」にともない、今回が最後の実施となる。

 今年は南関東から22年ぶり史上2頭目の“無敗の南関東三冠”を達成したミックファイア、北海道から2年ぶり史上7頭目の“道営三冠馬”となったベルピットが出走。ラストにふさわしく、三冠馬2頭の対決となった。2頭のワンツー決着か、それとも他馬が待ったをかけるか。発走予定日時は1日(日)の18時15分。主な出走予定馬は以下の通り。

■ミックファイア(牡3、大井・渡辺和雄厩舎)

 デビューから3連勝を飾ったが長期休養に入り、三冠初戦の羽田盃にはぶっつけ本番で参戦。約半年間の休み明けに加えて重賞初挑戦となったが6馬身差で圧勝すると、続く東京ダービーでは再びライバルに6馬身差を付けた。迎えたJDDでも1番人気の支持を集め、ファンの期待に応えて2馬身半差の完勝。地方競馬の総大将として、今回は負けられない戦いだ。

■ベルピット(牡3、北海道・角川秀樹厩舎)

 これまで10戦8勝、2着2回とほぼ完璧な成績。2歳時には重賞2勝を挙げ、JBC2歳優駿でも2着に健闘。3歳シーズンも北海道にとどまり、始動戦を8馬身差で圧勝すると、勢いそのままに北斗盃を7馬身差で制す。さらに北海優駿を3馬身差、王冠賞を5馬身差で完勝し、道営史上7頭目の三冠馬となった。ミックファイアやライバルを破り、一気に世代の主役に躍り出るか。

■ルーンファクター(牡3、岩手・千葉幸喜厩舎)

 門別でデビューして2戦目で勝ち上がり、秋からは大井へと移籍。当地では2勝を挙げ、年末のひばり特別では今回も対戦するミックファイア、サベージの3着に入った。その後は佐賀で3戦し、今夏からは岩手に拠点を移す。初戦のやまびこ賞を快勝すると、続く不来方賞ではミニアチュールの三冠を阻止して重賞連勝。勢いそのままに昨年末のリベンジを期す。

 そのほかにも米G1サンタアニタダービーで2着の実績があるマンダリンヒーロー(牡3、大井・藤田輝信厩舎)、京浜盃を制して南関クラシックでも見せ場を作ったサベージ(牡3、大井・森下淳平厩舎)、道営三冠でいずれも2着に入ったニシケンボブ(牡3、北海道・小国博行厩舎)などが出走を予定している。