■オールアットワンス

3番枠スタートとなった前走のアイビスサマーダッシュは、中団に控えて外ラチ沿いに進路を取ると、抜群の手応えのまま抜け出し、そのまま押し切っている。約一年ぶりの実戦に加えて、途中で馬体が接触するなど、決して楽な競馬ではなかったが、着差以上に強い内容だった。これでこのレースは2021年に続き、二度目の制覇となっている。

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直線1000mで重賞2勝を挙げているように、直千競馬に高い適性があるのは間違いないが、2歳時には中山芝1200mのカンナSを勝利。3歳の重賞・葵Sでも3着があり、コーナーがある競馬が決して苦手なわけではない。この点で人気を落としている感もあり、久々のワンターンの競馬となるここは、積極的に狙ってみたい。

1年ぶりを叩かれて、体調は型通りに良化。5歳だが、これまで11戦しかしておらず、レースでの消耗も少ない。今年はハナを奪いたい馬が多く、前が早くなりそうなので、脚質的にはドンピシャにハマる可能性も。人気はないが、高配当の使者となる資格は十分にある。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。