今週の日曜日は、中山競馬場でスプリンターズS(GI・芝1200m)が行われます。  過去10年で[2-1-0-2]の好結果を残しているC.ルメール騎手が、今年は凱旋門賞に参戦のため不在となります。一方、今回の出走騎手では、川田将雅騎手が…

 今週の日曜日は、中山競馬場でスプリンターズS(GI・芝1200m)が行われます。

 過去10年で[2-1-0-2]の好結果を残しているC.ルメール騎手が、今年は凱旋門賞に参戦のため不在となります。一方、今回の出走騎手では、川田将雅騎手が[1-1-1-3]と優秀で、松山弘平騎手も勝利こそありませんが[0-2-1-2]と複勝率では負けていません。

 反対に、上位人気が予想される浜中俊騎手は[0-0-0-8]と大苦戦。また、横山典弘騎手が[0-1-0-5]で、武豊騎手も[0-0-1-6]と過去成績はふるいません。長距離戦などにくらべ、あまり騎手の巧拙が語られることが多くはないスプリント戦だけに、逆に重視してみる手はありそうです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走から騎手乗り替わり(ただし、前走GI・GII戦出走馬や5着以内馬を除く)
[0-0-0-15]複勝率0%
該当馬:ジュビリーヘッド、モズメイメイ
(過去の主な該当馬:20年ダイアトニック5人気13着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしている。
(14年の新潟開催時を含む)

 過去10年では、前走から騎手が継続騎乗だった場合には[9-8-4-69]だったのに対して、乗り替わりとなった場合は[1-2-6-62]と低調だ。そして例外は、前走でGI・GII戦出走か5着以内だった馬だけである。つまり、GIII以下戦で6着以下凡走馬が騎手を替えて参戦ならば、少し疑ってみるべきだろう。

 上位人気が予想されるモズメイメイが、消去データに該当しました。

 管理する音無調教師は、過去10年のスプリンターズSで[1-2-0-3]と優秀な成績を収めています。しかもそれぞれ別の馬で3回馬券になっている点にも注目でしょう。しかも今回、手がもどる武豊騎手とは、葵Sとチューリップ賞で重賞2勝を挙げていて、乗り替わりの不安よりもプラスになる可能性のほうが高そうです。ただし、それが理由で人気をそれなりに集めるならば、データを重視してあえて軽視するのも面白そうです。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。