【和歌山】10月に東京都立川市で開かれる世界ジュニア相撲選手権大会の日本代表に選ばれた箕島高相撲部主将の野田典雅選手(3年)が29日、有田市役所で前田悦雄・市教育長を表敬訪問した。前田教育長は「納得のいく相撲、自分の形を出してほしい」と期…

 【和歌山】10月に東京都立川市で開かれる世界ジュニア相撲選手権大会の日本代表に選ばれた箕島高相撲部主将の野田典雅選手(3年)が29日、有田市役所で前田悦雄・市教育長を表敬訪問した。前田教育長は「納得のいく相撲、自分の形を出してほしい」と期待を寄せ、野田選手は「個人も団体も勝ち進んで優勝したい」と応じた。

 野田選手は団体戦で大将を務め、個人無差別級にも出場する。身長184センチ、体重128キロ。激しい立ち合いを支える下半身は強靱(きょうじん)で、太ももの周囲は80センチほどもあるという。志村大器監督は「体が柔らかく、執念を持った粘り強い相撲が持ち味」と話す。

 東京都千代田区で5月にあった全日本相撲個人体重別選手権大会の重量級で2位に入り、世界ジュニア選手権への出場を決めた。

 しかし、全国の頂点を目指した今夏の全国高校総体団体戦では、準々決勝で鳥取城北に敗れた。その悔しさをバネに練習に励んできた。

 相手の胸に顔をうずめるような体勢で重心を低く保つ練習や、食事やウェートトレーニングなどで体づくりを徹底。体重を5、6キロほど増やして「相手に押し込まれにくく、前に出る力が強くなった」という。

 世界ジュニア選手権には、台湾や香港などのアジアや、ヨーロッパなど世界の国と地域の代表が参加する。野田選手は「どんな相手にも攻める相撲で勝負したい」と意気込んでいる。

 大会は10月7日にあり、県内からは全国高校総体の個人戦で優勝した和歌山商業高の西出大毅選手(2年)も団体戦と重量級に出場する。(下地達也)