現地時間10月1日(日)、フランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(3歳上牡牝・仏G1・芝2400m)に重賞8勝を挙げているフクム(Hukum、牡6、英・O.バローズ厩舎)が、さらなるビッグタイトルを求めて参戦する。  フクムは…

 現地時間10月1日(日)、フランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(3歳上牡牝・仏G1・芝2400m)に重賞8勝を挙げているフクム(Hukum、牡6、英・O.バローズ厩舎)が、さらなるビッグタイトルを求めて参戦する。

 フクムは父Sea The Stars、母Aghareed、母の父Kingmamboという血統。11戦10勝と圧倒的な成績を残し、22年の欧州年度代表馬に輝いたバーイード(Baaeed)は、ひとつ下の全弟にあたる。

 19年9月にニューベリーで行われた条件戦でデビュー。同年11月に早くも初白星を挙げると、そこから翌年にかけて3連勝を飾って英セントレジャー(英G1)にも駒を進める。本格化は4歳を迎えた21年のことで、同年には英G3を3勝する活躍。全弟バーイードが名を世界にとどろかせる一方で、本馬も連れるように実績を積み上げていった。

 その後も重賞で活躍し、22年6月のコロネーションCで待望の英G1タイトルを獲得。前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英G1)では、タフな馬場を物ともせず快勝し、再び大きな成果を挙げた。これまで重賞8勝。気づけば全弟にも負けず劣らない、欧州競馬を代表する一頭へと成長している。通算成績は17戦11勝(うち重賞8勝)。

 今回は初めてのフランス遠征となるが、管理するO.バローズ師は現地メディアに対し「彼は凱旋門賞の距離と柔らかい馬場を得意としている。もしそのようなコンディションが続けば、決して消極的になることはないだろう」と語り、自信をのぞかせる。フクムと陣営のあくなき挑戦は国外でも実を結ぶか。