ラグビーの第10回ワールドカップ(W杯)フランス大会は28日(日本時間29日)、1次リーグの試合がトゥールーズであり、D組の日本(世界ランキング13位)はサモア(同12位)と対戦し、28―22で勝利した。1次リーグの成績は2勝1敗で勝ち点…

 ラグビーの第10回ワールドカップ(W杯)フランス大会は28日(日本時間29日)、1次リーグの試合がトゥールーズであり、D組の日本(世界ランキング13位)はサモア(同12位)と対戦し、28―22で勝利した。1次リーグの成績は2勝1敗で勝ち点を9に伸ばし、2大会連続の決勝トーナメント進出に前進した。

 日本は前半にリーチ・マイケルがトライを決めるなど試合を優位に進めた。終盤にサモアに追い上げられたが、逃げ切った。

 日本は10月8日の1次リーグ最終戦でアルゼンチン(同9位)と対戦する。

■急きょ先発の斎藤が躍動

 SHで先発した斎藤直人が躍動した。持ち前の運動量で日本の速い攻撃をリード。前半32分にはスクラムから鋭く持ち出してレメキの突破を演出し、リーチのトライへとつなげた。

 当初先発を予定していた流(ながれ)大がふくらはぎの張りを訴えて急きょ欠場。所属する東京SGの先輩から「(チームを)勝たせてこい」と激励され、W杯で初の「9番」で責任を果たした。

 「常に準備していたので、そこまで動揺することはなかった」と話したが、「この試合に勝たないと1次リーグを突破できない。(試合前の)会見では重圧は感じないと言っていたが、いまこの立場になると重圧を感じていたと思います」と笑顔で心境を明かした。