惜敗続きのヴァンヤール(牡5、栗東・庄野靖志厩舎)が、シリウスステークス(3歳上・GIII・ダ2000m)で重賞初制覇を狙う。  ヴァンヤールは父タートルボウル、母ブライトエルフ、母の父ブライアンズタイムの血統。以前のJRA在籍時は5戦…

 惜敗続きのヴァンヤール(牡5、栗東・庄野靖志厩舎)が、シリウスステークス(3歳上・GIII・ダ2000m)で重賞初制覇を狙う。

 ヴァンヤールは父タートルボウル、母ブライトエルフ、母の父ブライアンズタイムの血統。以前のJRA在籍時は5戦して未勝利に終わったが、名古屋で2連勝して再転入すると素質開花。僅か4戦でオープンまで駆け上がった。オープンではここまで9戦して2着3回、3着2回。確実に脚を使えるのが強みで、スタート直後の落馬で競走中止となった東海Sを除き、すべてのレースで6着以内を確保している。ここ4戦は2着、2着、3着、3着と惜敗が続くが、オープン特別はもちろん、重賞でもV圏内は実力馬だ。

 ヴァンヤールが勝てば馬主のヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンは21年キーンランドCのレイハリア以来、庄野厩舎は20年北九州記念のレッドアンシェル以来、荻野極騎手は昨年のスプリンターズSのジャンダルム以来のJRA重賞制覇。チーム一丸で待望のタイトル獲得を狙う。