春は桜花賞、オークスと3歳牝馬のクラシック二冠を果たしたリバティアイランド(栗東・中内田充正厩舎)。2歳時の阪神JFも含めると、GIで3連勝中。次走は秋華賞(10月15日・京都芝2000m)を予定しており、今朝28日はレースに向けた2週…

 春は桜花賞、オークスと3歳牝馬のクラシック二冠を果たしたリバティアイランド(栗東・中内田充正厩舎)。2歳時の阪神JFも含めると、GIで3連勝中。次走は秋華賞(10月15日・京都芝2000m)を予定しており、今朝28日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

 朝一番のCW。他厩舎の馬もたくさん馬場入りする中での単走の追い切り。馬場入り自体はゆったりとしているように見えたが、1コーナーから2コーナーを抜けると少し気持ちのスイッチが入ったのか、ぐんとスピードに乗っていきそうな感じ。ここを騎乗していた片山裕也調教助手がしっかりとなだめて、それを馬も理解した、といった感じで追い切りがスタート。

 向正面は遅めのラップを踏んで、3コーナーから4コーナーに入るところで少しだけスピードアップ。ここでの一連の走り、時計的にはさほど速くないのだが、バランスのいい走りがすごく印象的で「綺麗」と見惚れてしまう。春に比べると体重が増えているのかも知れないが、太いとか重いとかいうことはなく、パワーアップしているのは間違いない。

 時計は6F89.1-5F72.8-4F56.7-3F39.8-2F24.2-1F11.6秒。全体の数字はかなり遅いがそんなことは全く気にならない走り。この追い切りで来週以降は一段と走りの質が上がってきそうな気がするし、現時点ではこれで十分といったところではないだろうか。

(取材・文:井内利彰)