未勝利、1勝クラスと連勝して挑戦した前走のラジオNIKKEI賞を見事に勝利で飾ったエルトンバローズ(栗東・杉山晴紀厩舎)。初めての福島競馬場や勝利経験のない芝1800mなど未知な部分もしっかり克服。前走後はリフレッシュ放牧を挟み、9月1…

 未勝利、1勝クラスと連勝して挑戦した前走のラジオNIKKEI賞を見事に勝利で飾ったエルトンバローズ(栗東・杉山晴紀厩舎)。初めての福島競馬場や勝利経験のない芝1800mなど未知な部分もしっかり克服。前走後はリフレッシュ放牧を挟み、9月13日にチャンピオンヒルズから栗東へ帰厩した。

 次走は毎日王冠(10月8日・東京芝1800m)を予定しており、今朝27日はレースに向けた1週前追い切り。1回目のハローが終了した直後のCWで西村淳也騎手が跨り、マチカゼ、シャドウフューリーとの3頭併せ。その一番後ろから追いかけたが、6F標識で先頭との差は2秒以上。じわじわと差を詰めていく感じだったが、4コーナーを回る時にはまだ先頭と1秒くらいの差はあった。

 それを直線に向いてからぐんぐんと加速してラスト1F標識手前では前に追いつき、最後は楽々と2頭を突き放して、最先着でのゴール。時計は6F80.4-5F65.2-4F50.3-3F36.0-2F22.7-1F11.3秒。

 最後の直線を11秒前半で駆け抜けられては併せた相手も脱帽といったところ。同じ時間帯に追い切った馬の中では文句なしに一番の動きだったし、これだけの走りを見せてくれれば、古馬相手の重賞、初めての東京、といった条件でも期待したくなる。

(取材・文:井内利彰)