30日に開幕するバレーボール男子のパリオリンピック(五輪)予選を前に、日本は25日、東京・国立代々木競技場でカナダと強化試合を行い、3―1で逆転勝ちした。2大会連続の五輪出場に向け、弾みをつけた。日本は30日、フィンランドとの初戦に臨む。…

 30日に開幕するバレーボール男子のパリオリンピック(五輪)予選を前に、日本は25日、東京・国立代々木競技場でカナダと強化試合を行い、3―1で逆転勝ちした。2大会連続の五輪出場に向け、弾みをつけた。日本は30日、フィンランドとの初戦に臨む。

 日本は1―1で迎えた第3セットから、途中出場の宮浦健人が躍動した。強烈なスパイクとサーブで攻撃を引っ張りこのセットを奪うと、勢いそのままに第4セットも大量リードで連取した。

 宮浦は試合後、「良い緊張感でやれた。感覚が悪くなかった」と振り返った。

 主将の石川祐希は約1万人の観客に向けて、「皆さんの前でオリンピックの切符を取る姿を、絶対に見せます」と宣言した。

 日本は今年6、7月にあったネーションズリーグで、東京五輪金のフランスやブラジルといった強豪を破って3位。主要国際大会では46年ぶりとなる表彰台に立った。8月のアジア選手権も制し、勢いに乗って五輪予選に挑む。

 パリ五輪の出場枠は開催国のフランスを含めて12。今回の予選は世界ランキング上位24カ国・地域が8チームずつ3組に分かれ、総当たりで対戦する。各組上位2チームの計6カ国・地域が五輪出場権を獲得。残る5枠は、来年6月のネーションズリーグ予選ラウンド終了時の世界ランキングで決定する。