第19回アジア競技大会 <卓球競技 9月22日~10月2日/中国・杭州> 9月25日、女子団体準決勝で日本(世界ランク2位)は韓国(同5位)をマッチカウント3-1で下し、決勝進出を果たした。かつては何度も日本の行く手を阻んできた韓国。ここ最…

第19回アジア競技大会 <卓球競技 9月22日~10月2日/中国・杭州> 9月25日、女子団体準決勝で日本(世界ランク2位)は韓国(同5位)をマッチカウント3-1で下し、決勝進出を果たした。

かつては何度も日本の行く手を阻んできた韓国。ここ最近は日本優勢だが、19歳で169cmの長身エース・シン・ユビン(世界ランク8位)の台頭により、侮れない相手だ。

第1試合はエース対決、早田ひな(日本生命/同9位)とそのシン・ユビンの対戦。早田はシンのフォアとミドルを主に狙い、打球点の早い攻めを続けて11-7で先制。2ゲーム目も的を絞らせない多彩なサーブレシーブから11-6で奪う。

だが第3ゲームはシンが早田を振り回し、台から下げる展開。1-6とリードされるが、早田が今度は要所でバック側を攻めて8-8と並びかけ、さらに投げ上げサーブからの攻撃を決めて11-8と逆転で取り、まず1勝を果たした。

第2試合は平野美宇(木下グループ/同16位)とチョン・ジヒ(同33位)との一戦。平野は前陣での打ち合いでペースをつかみ、11-3と一気に先制する。

2ゲーム目はチョンに両サイドを突かれ3-9とリードされるも、平野はカウンター攻勢で10-10に追いつくが、終盤のロングラリーを落とし12-14で奪われる。次も平野のストップを浮かせて3球目攻撃を放ち、要所でストレートを突くチョンに9-11で取られる。

先にコースを突いたほうが得点する展開。第4ゲームは平野がその主導権を握って11-4で取り返すが、最終ゲームはフォア側を突いてもチョンに飛びつきで返され、さらに強打の波状攻撃を浴びせられて6-11で落とし、敗れた。

日本の1勝1敗で迎えた第3試合は張本美和(木下アカデミー/同17位)とカットマンのソ・ヒョウォン(同60位)との対戦。15歳と36歳の戦いは、張本がツッツキを交えながらチャンスボールを選び、コースを突いて打つ展開で、最初のゲームを11-6で先取する。

第2ゲームはソの変化プレーに張本のラケットの角度が合わず終始リードされるが、9-10でYGサーブから得点し、その後も完ぺきにまとめて12-10でここも取る。張本は3ゲーム目も丁寧なミドル攻めでソの堅守を崩し、11-5で奪ってストレートで勝利した。

2勝1敗で日本が王手をかけた第4試合は、平野美宇とシン・ユビンとの一戦。バックハンドの打ち合いではやや押されるが、長短のサーブで揺さぶり、フォア側を突いた平野が13-11で先制する。

第2ゲームはシンのサーブを攻めきれずに終始リードを奪われ7-11で落とし、3ゲーム目はシーソーゲームで10-10となるが、両ハンドを決めた平野が12-10で取り返す。

4ゲーム目もフォア前への短いサーブで台に寄せてから強打した平野が前半で抜け出すが、カウンターで迫るシンに8-8で並ばれる。だが次の一本をストレート攻撃で奪い、最後はミドルを攻めて11-9で取りきり、接戦を制した。

日本は2014年仁川大会以来の銀メダル以上が確定。決勝では世界ランク24位のタイをオールストレート勝ちで下した、同1位の開催国・中国と対戦する。

<アジア競技大会 女子団体準決勝>

日本 3-1 韓国
※5試合制(3戦先勝)

<第1試合>
早田ひな 3-0 シン・ユビン
11-7/11-6/11-8

<第2試合>
平野美宇 2-3 チョン・ジヒ
11-3/12-14/9-11/11-4/6-11

<第3試合>
張本美和 3-0 ソ・ヒョウォン
11-6/12-10/11-5

<第4試合>
平野美宇 3-1 シン・ユビン
13-11/7-11/12-10/11-9

<第5試合>
早田ひな - チョン・ジヒ

【大会名称】第19回アジア競技大会
【卓球競技 開催期間】2023年9月22日(金)~10月2日(月)
【会場】中国・杭州
【出場種目】
■男子団体(5名)
張本智和、吉村真晴、戸上隼輔、及川瑞基、松下大星

■女子団体(5名)
早田ひな、平野美宇、木原美悠、長﨑美柚、張本美和

■男子シングルス(2名)
張本智和、吉村真晴

■女子シングルス(2名)
早田ひな、平野美宇

■男子ダブルス(2組)
吉村真晴/戸上隼輔、及川瑞基/松下大星

■女子ダブルス(2組)
平野美宇/長﨑美柚、木原美悠/張本美和

■混合ダブルス(2組)
張本智和/早田ひな、戸上隼輔/木原美悠