英国で7月に行われたテニスのウィンブルドン選手権車いす部門男子ダブルスで準優勝した島根県出雲市出身の三木拓也選手(34)が15日、県功労者表彰を受けた。 三木選手は、9月の全米オープンの車いす部門男子ダブルスでも小田凱人(ときと)選手(1…

 英国で7月に行われたテニスのウィンブルドン選手権車いす部門男子ダブルスで準優勝した島根県出雲市出身の三木拓也選手(34)が15日、県功労者表彰を受けた。

 三木選手は、9月の全米オープンの車いす部門男子ダブルスでも小田凱人(ときと)選手(17)とのペアで準優勝。2012、16、21年と、3度のパラリンピックに出場するなど活躍している。

 三木選手は出雲高校の元テニス部員。高校3年の時、左ひざに骨肉腫が見つかり、人工関節を入れた。闘病生活をしていた時、車いすテニスの国枝慎吾選手(今年現役を引退)が活躍している姿にあこがれ、車いすテニスの世界に飛び込んだ。

 県庁であった表彰式で三木選手は、ウィンブルドンの決勝について「約1万人収容の観客席がほぼ満員となり、歓声でペアの相手の声が聞こえないほど。アスリート冥利(みょうり)に尽きる雰囲気の中でプレーできた」と振り返った。車いすテニスについては「認知度が上がっていると感じる。頑張りを続け、スポーツとして面白いと思ってもらえる試合をしていきたい」と話した。

 今後の抱負として「来年のパリでのパラリンピックの代表となり、金メダルを目指して頑張りたい」と意気込んだ。(大村治郎)