■エヒト

今年もサマー2000シリーズに参戦したエヒトは、連覇のかかった前々走の七夕賞こそ8着に敗れたが、前走・小倉記念では後続に2馬身半差をつけて快勝。6歳の下半期に入ったが、力の衰えがないことを示すとともに、シリーズ初戦の敗戦からさっそく巻き返してみせた。

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オールカマーと同じく中山芝2200mで行われた1月のAJCCには、今年も参戦。互角のスタートから中団待機策をとると、直線では大外を力強く伸びて、先に抜け出したノースブリッジに迫る2着に好走している。敗れはしたが、道中のペースが緩く流れが向かなかった上に、勝負どころで外々を回らされるロスがあったことを思えば、内容自体は悪くなかった。中山での経験は少ないが、この走りを見る限り適性は大丈夫だろう。

タイトルホルダーをはじめ有力馬が休み明けに対し、こちらは夏場を順調に使われてきたという大きな強みがある。今週から中山の芝がCコースに替わることも、前走のような競馬ができるならプラスに働くはず。このオッズなら抑えておいて損はない。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。