鹿児島県内で開かれている国民体育大会の会期前実施競技の一つレスリング・フリースタイルの決勝が22日、同県日置市の市吹上浜公園体育館であった。成年男子57キロ級の新井陸人選手(自衛隊体育学校)が今国体で県勢初の優勝を果たした。同74キロ級の…

 鹿児島県内で開かれている国民体育大会の会期前実施競技の一つレスリング・フリースタイルの決勝が22日、同県日置市の市吹上浜公園体育館であった。成年男子57キロ級の新井陸人選手(自衛隊体育学校)が今国体で県勢初の優勝を果たした。同74キロ級の木下貴輪選手(クリナップ)も優勝した。

 新井選手は決勝で2―0とポイントをリードした直後に左目を打撲。いったん追いつかれたが常に先手を取り、8―2で相手を下した。「普段ならけがをすると諦めそうになる。でも声援が力になった」と地元の熱い応援に感謝した。

 木下選手は先に6ポイントを挙げて有利に試合を展開。「8ポイントを挙げた段階で優勝を確信した」と余裕の試合運び。終盤の相手の攻勢を粘り強い守りでかわして優勝を果たした。

 このほか成年男子125キロ級の田中哲矢選手(中央不動産)と少年男子51キロ級の湯浅堅斗選手(樟南高)が準優勝した。(宮田富士男)