7月にパリで開かれた世界パラ陸上競技選手権大会で、金銀両メダルを獲得した福永凌太選手(24)に19日、滋賀県民スポーツ大賞栄誉賞が贈られた。福永選手は滋賀県野洲市出身。栄誉賞は24人目。 福永選手は目が見えづらくなる錐体(すいたい)ジスト…

 7月にパリで開かれた世界パラ陸上競技選手権大会で、金銀両メダルを獲得した福永凌太選手(24)に19日、滋賀県民スポーツ大賞栄誉賞が贈られた。福永選手は滋賀県野洲市出身。栄誉賞は24人目。

 福永選手は目が見えづらくなる錐体(すいたい)ジストロフィーという難病がある。大学4年のときにパラ陸上への転向を決意した。今回の世界陸上では、男子400メートル(視覚障害T13)で優勝、走り幅跳び(同)で2位。いずれもアジア新記録だった。来年のパリ・パラリンピック出場を目指している。

 この日の表彰式では、三日月大造知事から、表彰状、信楽焼のトロフィー、副賞として近江米24キロ、近江牛1キロ、近江茶セット、湖魚の詰め合わせが贈られた。

 三日月知事は「見事な快挙。福永さんの活躍は県民に元気を与えてくれる」と祝福。福永選手は「滋賀県に帰るとすごく落ち着く」と表情をほころばせた。「目標はパリ・パラで優勝し、世界記録を更新すること」と披露し、「パラ陸上に興味を持つ人をひとりでも増やしたい」と話した。(武部真明)