今週末はGI天皇賞・秋、エリザベス女王杯につながる前哨戦、第69回オールカマー(GII、中山芝2200m)が行われる。 今年はドゥラメンテ産駒のGI3勝馬タイトルホルダー、モーリス産駒で母ジェンティルドンナのGI馬ジェラルディーナ、キタサン…

今週末はGI天皇賞・秋、エリザベス女王杯につながる前哨戦、第69回オールカマー(GII、中山芝2200m)が行われる。

今年はドゥラメンテ産駒のGI3勝馬タイトルホルダー、モーリス産駒で母ジェンティルドンナのGI馬ジェラルディーナ、キタサンブラック産駒のガイアフォースなど、多彩な血統構成の馬が集結した。

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ここでは馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。

■モーリス産駒は中山芝2200mで穴妙味

過去5年、中山芝2200mの最多13勝は【13.16.7.62】のディープインパクト。2020年のオールカマーでは5番人気のセンテリュオが1着、2番人気のカレンブーケドールが2着に入りワンツーフィニッシュを決めるなど相性が良い。

これに続くのは【8.9.5.39】のルーラーシップ、次点は【6.1.1.29】のキングカメハメハ。母父は【6.3.2.17】のクロフネが好成績を収める。

他に注目すべきはモーリス産駒。2020年デビューの種牡馬ゆえ母数は少ないものの、過去5年の血統データでゴールドシップ、ハーツクライ産駒と並ぶ3勝をマーク。単勝回収値「130」はディープインパクト産駒を上回っており、ここは買いと見た。

今年出走予定のモーリス産駒はジェラルディーナ、ノースブリッジ。今回はこの2頭を考察する。

父モーリス×母父ディープインパクトのジェラルディーナ。中山芝2200mで単勝回収値100%オーバーの父に加えて、過去5年の中山芝2200mで最多13勝の母父を持つ血統背景は心強い。昨年のオールカマー勝ち馬で、コース適性は申し分なし。連覇の可能性は高いと見た。

もう1頭のノースブリッジも当舞台の重賞勝ち馬。母父アドマイヤムーンは芝2200mのGI宝塚記念覇者でもあり、現役時代は1600~2000mを主戦場としたモーリスの距離適性を補っている。過去5年、前走から距離延長ローテで中山芝2200mに参戦したモーリス産駒は【2.1.2.5】単勝回収率271%。人気の盲点が予想される今回、AJCCの再現があっても驚けない穴馬候補だ。

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文●SPREAD編集部