陸上の世界選手権女子やり投げで金メダルを獲得し、世界最高峰シリーズ・ダイヤモンドリーグ(DL)の年間上位者で争うファイナルを日本勢で初めて制した北口榛花(25)=JAL=が19日午後、日本に帰国した。会見で北口は「6月の日本選手権後から欧…

 陸上の世界選手権女子やり投げで金メダルを獲得し、世界最高峰シリーズ・ダイヤモンドリーグ(DL)の年間上位者で争うファイナルを日本勢で初めて制した北口榛花(25)=JAL=が19日午後、日本に帰国した。会見で北口は「6月の日本選手権後から欧州に行って、金メダルと(DLファイナルの)トロフィーを持って帰ることができて充実した3カ月半になった。帰国してたくさんの方々に出迎えていただけてうれしい」と話した。

 16日に米オレゴン州ユージンで開催されたDLファイナルに優勝候補として臨み、2投目に63メートル78をマーク。そのままトップを守った。北口は「(記録の)平均値も昨年より上がったが、本当はもっと投げたかった。まあ、これから人生は長いのでゆっくりやっていけたらいいなと思います」と笑顔で振り返った。

 世界選手権を制し、来年のパリ五輪代表に内定した。2年前の東京五輪は12位。パリへの思いを問われると、「東京五輪の自分は気迫というか、特別感という気持ちが足りなかった。世界チャンピオンですけど五輪チャンピオンではない。挑戦者の気持ちで頑張りたい」と話した。

 北口は10月1日に新潟市で行われる日本グランプリシリーズ「アスレチックスチャレンジカップ」の女子やり投げにエントリーしていたが、「充電が必要になってしまった」と欠場を表明。ただ、「日本のみなさんに会いたいという気持ちがある」と話し、大会の会場でファンと交流する予定があることを明かした。年内は日本を拠点に練習や休養に充てる予定という。