強敵イングランドと対峙する日本。その大一番を前に、桜戦士の地力に注目が集まっている。(C)Getty Images ラグビー日本代表が、目標達成のために「巨大な壁」に立ち向かう。 現地9月17日にフランス・ニースで行われるラグビー・ワールド…

強敵イングランドと対峙する日本。その大一番を前に、桜戦士の地力に注目が集まっている。(C)Getty Images

 ラグビー日本代表が、目標達成のために「巨大な壁」に立ち向かう。

 現地9月17日にフランス・ニースで行われるラグビー・ワールドカップ(W杯)の1次リーグD組第2戦で、日本はイングランド代表と対戦する。過去の対戦成績は10戦全敗と史上初の4強進出を目指す“ブレイブ・ブロッサムズ”(ラグビー日本代表の愛称)にとって、“ラグビーの母国”は是が非でも乗り越えたい相手だ。

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 もっとも、日本には番狂わせの歴史がある。2015年のW杯で世界最強の南アフリカを破り、世界に衝撃を与えた桜戦士は、4年前の同大会ではスコットランドとアイルランドというヨーロッパの強敵を撃破。史上初のベスト8進出を果たした。

 ゆえに英識者たちも日本には最大限の警戒をしている。元イングランド代表のウーゴ・モニエ氏は、英紙『The Guardian』のコラムにおいて「危険な日本に対しても、イングランドは進化を続けなければいけない」と強調。「完璧である必要はないが、チャンスがあれば、イングランドのハーフであろうと、日本のハーフであろうと、『さぁ行くぞ』というメッセージを伝えなければいけない」と分析した。

「日本は非常にアグレッシブな守備を信条とし、ハイラインでプレーする。それだけにイングランドにとって、キックは重要な要素になる。また、彼らはインプレー時間が長く、ボールをよく動かしたいチームでもある。そのような相手を止めるには、ボールをフィジカルで潰しにいくか、混乱させるかの2つの方法を取るべきだ」

 イングランドは、難敵アルゼンチンとの今大会初戦で27-10と勝利。幸先のいいスタートを切ったが、モニエ氏は「(サッカーチームの)バルセロナのようなスタイルだ」(ケビン・シルフィード守備担当コーチ談)という日本戦の勝利が「チームにとって重要だ」と訴えた。

「数的不利となったアルゼンチン戦でのエネルギー、フィジカルを見るに、イングランドの思考能力はさらに高まったように見える。よりゲームプランに忠実に戦ったことで、快適にプレーしていたように思う。しかし、日本戦ではそうした楽観的な考え方をするのは間違いだ。より進化を続ける必要がある」

 檜舞台で数多の強国を打ち破ってきた日本。彼らは警戒網を敷くイングランドを相手にいかなるパフォーマンスを見せられるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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