上位3頭までが秋華賞への優先出走権が得られるステップレースで、このレースも4年ぶりの阪神開催。広い阪神競馬場のワンターンコースで行われるのがポイント。スタートから3角までの距離が長く、ペースが上がりにくい。4角からの瞬発力争いになりやす…

 上位3頭までが秋華賞への優先出走権が得られるステップレースで、このレースも4年ぶりの阪神開催。広い阪神競馬場のワンターンコースで行われるのがポイント。スタートから3角までの距離が長く、ペースが上がりにくい。4角からの瞬発力争いになりやすいコースだ。

 ◎ブライトジュエリーはフローラS3着馬。当時は未勝利戦を勝ち上がったばかりでキャリア2戦目の重賞挑戦だったが、中団のインコースでしっかりと脚をため、最後の直線では窮屈な場面もあったが、最後までしっかりと伸びた。前走のマカオジョッキークラブトロフィーでは、やや口向きの悪さを見せながらもギリギリ我慢し、早め先頭からしのぎ切った。母はチューリップ賞を逃げ切ったエアパスカルで血統レベルは高い。エピファネイア産駒で、母よりも馬格に恵まれており、先々も楽しめそうな馬だ。

 〇ソーダズリングはフローラS1番人気2着。脚部不安のために遅いデビューとなったが、経験馬相手のデビュー戦をハナ差2着したあとの2戦目を楽勝。フローラSは絶妙なペースで逃げた馬を捕まえきれなかったが、好位からしっかりと脚を伸ばした内容は合格点が与えられるものだった。ハーツクライ×シンボリクリスエスの本格配合だが、母が桜花賞3着で半きょうだいにマジックキャッスル、ソーヴァリアントがいる血統。将来はともかく2400m戦は少々長かったか。

 ▲ブレイディヴェーグは東京競馬場芝2000m1勝クラス優勝馬。新馬戦でアタマ差敗れた相手は百日草特別でキングズレインの2着となるロードプレイヤーで、この時は3着馬を5馬身離している。過去3戦いずれも出走メンバー最速となる32-33秒台の末脚を繰り出している。初モノづくしの今回がひとつの試金石となろうが、不安よりも楽しみの方が大きい。

 △ラヴェルはアルテミスS優勝。この時はリバティアイランドを封じ込めた。阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞はともに大外枠に泣かされたがオークスは2着馬から0.1秒差の4着。改めて世代屈指の能力を示した。キタサンブラック×ダイワメジャーだから瞬発力型とは言い難いが、早めスパートから持久力勝負に持ち込めばチャンスは広がる。

 △ココナッツブラウンは札幌競馬場牝馬限定1勝クラス優勝馬。これまで4戦してメンバー最速上がりが3回。このメンバーに入ると実績が物足りないのは事実だが、底を見せていないのも事実。馬体重を増やしながら実績を積み上げているのは好感だ。

 △マラキナイアは八ヶ岳特別1番人気2着。アルテミスSが0.3秒差5着で、チューリップ賞も9着とはいえ0.3秒差だから着順ほど悪い内容ではない。逃げて、後続を突き放す内容で2連勝中の△コンクシェルも抑えておきたい。