4年ぶりに阪神競馬場で行われる阪神ジャンプS。特別に難易度の高い障害はないが、3140mの距離に12の障害が用意され、最後の直線は芝コース。最後の障害を飛んでからゴールまでは約200mだが、最後に急坂が待ち受ける。安定した障害飛越とスタ…

 4年ぶりに阪神競馬場で行われる阪神ジャンプS。特別に難易度の高い障害はないが、3140mの距離に12の障害が用意され、最後の直線は芝コース。最後の障害を飛んでからゴールまでは約200mだが、最後に急坂が待ち受ける。安定した障害飛越とスタミナが求められるコースだ。

 ◎ネビーイームは阪神競馬場直線ダートの障害オープン競走優勝馬。平地未勝利からの障害転向で未勝利戦脱出まで5戦を要したが、昇級後は長い休みをはさみながらも安定した成績を残している。平地時代から長い距離を得意としながらも2着4回とワンペースに泣かされた馬だが、障害馬としてはそれが良い方向に向いているイメージだ。障害2勝はいずれも阪神競馬場。重賞のペースに戸惑わなければ好勝負してくれるはず。

 〇ジューンベロシティは平地2勝馬で東京ジャンプS優勝馬。福島、小倉の障害コースでも勝利経験がある。2戦目で初勝利を記録してから、これまで大きく崩れたのは重馬場の中山グランドジャンプのみ。それとて2着馬からは大きく離されていない。ここ2戦は追い込む競馬をしているが、先行力も兼ね備えているので、このコースでも侮れない存在だ。

 ▲アトラクティーボは入障3戦目の未勝利戦を大楽勝。平地時代から勝つときの鮮やかさには定評があった馬だが、障害馬としてはそれを残しつつ常識にかかってきたように思う。未勝利戦を勝ち上がったばかりでの重賞挑戦は楽ではないが、長い目で見たい1頭だ。名手が大事に育てているのも好印象。

 △グレートバローズは平地2勝馬。入障後は小倉競馬場で初勝利を記録し、福島競馬場でオープン勝ちを記録している。前走の東京ジャンプSは出遅れて後方から直線勝負で4着。阪神競馬場障害コースは1度だけ。飛越のミスが重なり1番人気を裏切る6着だったが、キャリアを積みながら飛越も安定してきた。

 未勝利、オープンを連勝している△エコロデュエル、障害デビュー戦を勝利で飾り続くオープン2着の△ショウナンアーチーはキャリアだけが心配だが、障害馬としての素質は高そうだ。