パリ五輪の予選を兼ねたバレーボールのワールドカップ(W杯)は16日、東京・国立代々木競技場で女子大会が開幕する。6大会連続の五輪出場を狙う日本(世界ランキング8位)は、ペルー(同29位)との初戦に臨む。 15日に公開練習があり、1時間半ほ…

 パリ五輪の予選を兼ねたバレーボールのワールドカップ(W杯)は16日、東京・国立代々木競技場で女子大会が開幕する。6大会連続の五輪出場を狙う日本(世界ランキング8位)は、ペルー(同29位)との初戦に臨む。

 15日に公開練習があり、1時間半ほど調整を行った。主力として期待される石川真佑(23、フィレンツェ)は「五輪の切符をかけてどの選手も本気で戦ってくる。良い緊張感でやりたい」と話した。

 武器は鋭いサーブだ。2大会ぶりのメダル獲得をめざした21年の東京五輪では1次リーグ敗退の悔しさを味わい、「自分はまだまだ」と痛感した。

 今年4月には、下北沢成徳高を経て5季プレーしたVリーグの東レを退団し、イタリア1部のフィレンツェへの移籍を発表した。「覚悟を決めた。うまくなりたい」

 バレー男子代表の兄、石川祐希(ミラノ)も同じくイタリア1部でプレーしている。男子は今夏のネーションズリーグ(VNL)で初めて銅メダルを獲得し、「自分たちも結果を出していかないといけない。刺激を受けた」と言う。兄妹での五輪出場については、「兄妹で、というより、まずは自分自身が目標を果たしたい」と語った。

 パリ五輪の出場枠は開催国フランスを含む12。このW杯は世界ランキング上位24カ国・地域が8カ国ずつ3組に分かれ、総当たりで対戦する。各組上位2カ国の計6カ国が五輪出場権を獲得し、残る5枠は、来年6月のネーションズリーグ予選ラウンド終了時の世界ランキングで決定する。(大宮慎次朗)