【MLB】オリオールズ0-1カージナルス(9月13日・日本時間14日/ボルティモア)  【映像】藤浪を覚醒させた「一瞬の動き」9月13日(日本時間14日)にオリオール・パークで行われたボルティモア・オリオールズ対セントルイス・カージナルスの…

【MLB】オリオールズ0-1カージナルス(9月13日・日本時間14日/ボルティモア)  

【映像】藤浪を覚醒させた「一瞬の動き」

9月13日(日本時間14日)にオリオール・パークで行われたボルティモア・オリオールズ対セントルイス・カージナルスの一戦でオリオールズ・藤浪晋太郎がリリーフで登板。1回をピシャリと抑える圧巻の投球でスタンドを沸かせた。 

この試合、藤浪は0-1、オリオールズ1点のビハインドで迎えた9回に登板。この回先頭のカージナルス・5番リッチー・パラシオスに対しては、最速160km/hの力のあるストレートで押す強気の配球であっさりと0-2に追い込み、最後は159km/hのストレートでセンターフライに打ち取ることに。続く6番ジョーダン・ウォーカーに対しては、130km/h台のスライダーを見せた後で、内角高めの力強いストレートにを詰まらせ、ショートゴロに。無駄球なく、わずか5球で簡単に2死を奪うと、3人目の打者となる7番アンドルー・キズナー に対しては、初球に160km/hのストレートで見逃しを奪うと、その後は130km/h台のスライダーをアウトコース高低に散らす形で空振り三振に。

勝ち負けこそつかなかったものの、この日も制球の乱れもなく、投じたのはわずか8球。テンポの良い投球でカージナルス打線を完璧に抑えることに成功。これで9月に入ってからは6戦連続無失点、防御率も6.96となった。
これで今季藤浪は、58試合に登板。NPB時代の藤浪は、先発時代に28試合登板(2015年)したのが最多で、先発・リリーフの併用時でも、1シーズン24試合に登板(2020年)したのが最多であるため、既に今季、MLB移籍1年目にして“大幅更新”でのキャリアハイ登板数となっているが、ここまで起用されているのは、多くの人々が知るように、藤浪の制球が安定し、持ち味である力強いストレートも、「本来の輝きを取り戻す」どころか、「さらなる進化を見せている」からに他ならないだろう。 

こうした藤浪の変化について、MLBでのプレー経験がある川﨑宗則氏は、8月12日に放送された『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)に出演した際に、NPB時代や、MLB移籍当初とは違い、捕手がミットを真ん中で構えるようになったことで、「あの高いとこ(※ストライクゾーン)だと、あの(ストライクゾーンの)枠の中に、真ん中に構えてくれると、だいたいあそこに狙おうと思って投げるんですよ。そこに対して魂込めるから(投げやすい)。」と、その効果について指摘。
続けて、「(一般的には)だいたい(ボールが失投として)真ん中に行くと打たれやすいって言われるんですよ。日本ではたぶん藤浪選手は(たとえば)真ん中で打たれた、“ほら、真ん中な。”ってコーチに言われてたんですよ。いつも(ストライクゾーンの)隅ばっか狙ってたから。難しいところ。隅を狙って真ん中行くから打たれる。魂がこもってないから。だったら真ん中に魂込めんかい!“真ん魂”ミドル・ソウル。気持ちを込めれば真ん中でも打たれないことが、藤浪選手は分かってしまいました。」と、細かい制球を気にせずに、思い切って真ん中に目掛けてボールを投じることで、“気合の入った球”になるとした上で、「僕は藤浪選手、170km/h投げるって言ってます。」と、本来の力が発揮されれば夢の170km到達も充分にあり得るとしていた。  

なお、こうした藤浪の、連日の好リリーフに、ネット上の野球ファンからは「虎の元ドラ1やし当たり前や」「こらひょっとすると古巣と一緒にダブルVとかありえるやろ」「ここまでやられたら開幕ぐらいに酷評してた連中も手のひらクルーやなw」「そもそもやればできる子やし」「ここまできたら170とは言わんまでも168キロ超えとかやって欲しいわ」「今思うとア軍は先見の明があったということやな」「これは大谷と並ぶ2桁あるでwww」「やっぱメジャーが似合う男なんよ、藤浪は。」といった様々な反響が寄せられている。

(ABEMAスポーツタイム)

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