五輪競技スポーツクライミングの3種類の競技用ウォール(壁)を常設する国内初の屋内施設「DMG MORI アリーナ」が三重県伊賀市ゆめが丘1丁目に完成し、13日に開所式があった。30日にオープンする。 県の屋内競技場「ゆめドームうえの」を工…

 五輪競技スポーツクライミングの3種類の競技用ウォール(壁)を常設する国内初の屋内施設「DMG MORI アリーナ」が三重県伊賀市ゆめが丘1丁目に完成し、13日に開所式があった。30日にオープンする。

 県の屋内競技場「ゆめドームうえの」を工作機械大手DMG森精機(本社・東京)が昨春に約5億円で買い取り、約7億8千万円かけて改修した。

 競技関係者によると、スポーツクライミングは到達する高さを競う「リード」、登るルートの多さを競う「ボルダー」、登る速さを競う「スピード」の3競技があり、形態の異なる壁が必要になる。国内にはこの三つがそろう施設がこれまでなく、国際大会などでも仮設の壁で対応することがあった。

 新アリーナは二つの競技場があり、3競技用の壁を整備。国際競技団体が定める基準も満たし、正式記録に認定されるため国際大会も開きやすくなるという。

 観客1600人を収容できるメインの第1競技場は、バスケットボールなど多彩な競技ができ、リード用の巨大な壁(高さ14・2メートル、幅16メートル)がある。サブの第2競技場には、ボルダー用(高さ5メートル、幅24・4メートル)とスピード用(高さ15・7メートル、幅6メートル)の壁を設けた。