ラグビーの第10回ワールドカップ(W杯)フランス大会は10日、1次リーグの各試合が各地であり、D組の日本(世界ランク14位)は初出場のチリ(同22位)との初戦で勝利した。勝利による勝ち点4に4トライ以上によるボーナスポイントを加え、計5点…

 ラグビーの第10回ワールドカップ(W杯)フランス大会は10日、1次リーグの各試合が各地であり、D組の日本(世界ランク14位)は初出場のチリ(同22位)との初戦で勝利した。勝利による勝ち点4に4トライ以上によるボーナスポイントを加え、計5点の勝ち点を獲得した。

 日本は前半6分にトライを許して先行されたが、同8分のFWファカタバのトライなどで同点。同30分にWTBナイカブラのトライで勝ち越した。後半は3トライを挙げて突き放した。17日(日本時間18日)の第2戦で、2019年W杯日本大会準優勝のイングランド(世界ランク8位)と対戦する。

 D組のもう1試合は、イングランドがアルゼンチン(同6位)を27―10で下した。9日のC組では、W杯2度優勝のオーストラリア(同9位)がジョージア(同11位)を破った。

■リーチ、日本選手のW杯最多試合出場に並ぶ

 日本選手の歴代最多に並ぶ4大会連続出場のFWリーチは、チリ戦でW杯14試合目の出場を果たした。これで、トンプソンの持つ最多出場試合数にも並んだ。

 立ち上がりから一つ目のトライに結びつく鋭い突進をみせ、前半終了間際にモールから奪ったトライではファカタバを後ろから強力にサポートした。後半13分には、自らゴール前中央で防御を破ってチームの4トライ目を挙げ、ボーナスポイント獲得に貢献した。

 フル出場で走り続けた34歳は「80分通して点数取れて、相手にプレッシャーをかけ続けることができた」と納得顔。「次のイングランドは負けられないので、気を引き締めてやっていきます」とすぐに15試合目に気持ちを切り替えていた。

■21歳ディアンズ、W杯初トライ

 試合終了間際、W杯初出場のFWディアンズが初トライを挙げた。密集から縦に切り込んで6本目のトライをチームにもたらし「(身長201センチの)フィジカルを生かしチームに貢献しようと。楽しかった」と喜んだ。千葉・流通経大柏高から大学を経ず、21年に当時のトップリーグ東芝(現・BL東京)入り。ニュージーランド国籍で、日本代表入りを目指してきた。次戦は前回準優勝のイングランド。21歳は「日本のために頑張りたい」と意気込んだ。