ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表は10日、チリとの初戦に42―12で勝利した。聖地・花園ラグビー場(東大阪市)では、パブリックビューイングを開催。午後10時すぎ、試合終了とともに集まった3千人超のサポーターから歓声が上…

 ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表は10日、チリとの初戦に42―12で勝利した。聖地・花園ラグビー場(東大阪市)では、パブリックビューイングを開催。午後10時すぎ、試合終了とともに集まった3千人超のサポーターから歓声が上がった。

 大阪府箕面市の金井和樹さん(19)は試合終了の合図とともに雄叫(おたけ)びを上げた。「試合にしびれた。声をからしてもう声が出ない」と喜びを爆発させた。

 大阪府交野市の大羽俊範さん(42)はキックオフ(午後8時)の4時間前に会場に到着した。試合前に「ちょっとドキドキしている。(7月にあった)トンガ戦のように勝ってくれるはず」と祈っていた。

 大羽さんと一緒に来た交野ラグビースクールの中野瑛太さん(11)、宮島壮介さん(9)、中野湧太さん(9)は「ベスト8」「優勝や」とエールを送った。

 神戸市の高柳叶さん(16)は4年前のW杯で感動を覚え、ラグビーのおもしろさを友人に勧めているという。「サッカーも勝って見る人も増えた。ラグビーも盛り上がってもっとファンが増えたらうれしい」と話した。同級生の柏木綾奈さん(16)は、高柳さんの誘いで大阪府出身の堀江翔太選手のファンになった。手作りの内輪を手にして「ボールを奪うプレーが良い。ワイルドでかっこいい」と語った。

 堺市から来た小原祐一さん(62)は、高校生のときにウィングの選手だったと言い、松島幸太朗選手らのトライに期待していた。応援している選手には堀江選手の名前も挙げた。「4回目のワールドカップでしょ。体力の衰えもあると思うけどトレーニングして代表で出続ける姿に私もがんばろうと思える」と語った。(村井隼人)