【愛知】高校バスケットボールの東海4県の強豪が戦う「U18日清食品東海ブロックリーグ」が今夏、名古屋市などであった。男女8校ずつが参加し、男子は高山西(岐阜)、女子は星城(愛知)がともに初優勝した。 男子を制した高山西は、最終戦で安城学園…

 【愛知】高校バスケットボールの東海4県の強豪が戦う「U18日清食品東海ブロックリーグ」が今夏、名古屋市などであった。男女8校ずつが参加し、男子は高山西(岐阜)、女子は星城(愛知)がともに初優勝した。

 男子を制した高山西は、最終戦で安城学園(愛知)に64―63で競り勝った。試合終了間際の逆転劇。北沢史琉主将(3年)は「優勝は素直にうれしい。高校総体は県2位で全国に出られなかった。そこからウインターカップに向けて頑張ろうと思っていたので、ここで一つ結果を出せて良かった」と喜んだ。

 強化してきたのは、精神面だという。北沢主将は「緊迫した場面でシュートを打ち切る力は、自信がないとできない。厳しい状況でも楽しめるよう、全員で声をかけ合って取り組んでいる」。

 女子を制した星城は、最終日が学校行事で3年生は不在だったが、無敗を守った。2年生の主将を務める奥村純選手は「うれしい気持ちが一番。課題にしていた1対1の場面でも強く戦え、いい成長ができた」。今年は高校総体などの結果から、愛知の女子のウインターカップ出場枠は「3」。桜花学園や安城学園といった全国常連校があるなか、星城の鷲野鋭久監督は「チャンスの年。出場枠に入って全国の景色を見せてあげたい」と話す。

 東海ブロックリーグは日本バスケットボール協会主催で、昨年始まった。全国8校が競う「トップリーグ」に次ぐ各地区のリーグで、一発勝負のトーナメントでは出場機会に恵まれない選手も公式戦で戦う機会が増え、チーム力の底上げにもつながる。

 昨夏に東海ブロックリーグの男子を制した藤枝明誠(静岡)は、その冬にウインターカップで全国4強。今年はトップリーグに入るなど大きく躍進している。

 三重県勢の男女4校の中で唯一勝ち越した男子の四日市メリノール学院は、高校総体の県予選で苦杯を喫した四日市工に今リーグで勝った。岩瀬宙主将(3年)は「全国につながらない大会でも、絶対負けられない相手。次も負けられません」と闘志を燃やす。

 東海4県のウインターカップ出場校は11月に決まる。トップリーグは今月9日開幕で、4県からは男子が中部大一(愛知)と藤枝明誠、女子は桜花学園(愛知)と岐阜女子が出場する。(上山浩也)

■東海ブロックリーグの最終成績(8月9~24日)

 【男子】

(1)高山西        7勝

(2)美濃加茂       6勝1敗

(3)桜丘         5勝2敗

(4)四日市メリノール学院 4勝3敗

(5)安城学園       3勝4敗

(6)浜松学院       2勝5敗

(7)浜松開誠館      1勝6敗

(8)四日市工         7敗

 【女子】

(1)星城         7勝

(2)浜松開誠館      6勝1敗

(3)名経大高蔵      5勝2敗

(4)沼津         4勝3敗

(5)いなべ総合      3勝4敗

(6)県岐阜商       2勝5敗

(7)四日市メリノール学院 1勝6敗

(8)高山西          7敗