今年7月に福岡市で開かれた水泳の世界選手権・アーティスティックスイミング(AS)で、日本選手として史上初めて2大会連続のソロ2冠を達成した近江八幡市出身の乾友紀子選手(32)に1日、県民栄誉賞が贈られた。三日月大造知事が県庁で表彰状を手渡…

 今年7月に福岡市で開かれた水泳の世界選手権・アーティスティックスイミング(AS)で、日本選手として史上初めて2大会連続のソロ2冠を達成した近江八幡市出身の乾友紀子選手(32)に1日、県民栄誉賞が贈られた。三日月大造知事が県庁で表彰状を手渡した。

 二つの金メダルを首にかけた乾選手は、大勢の県職員に拍手で出迎えられた。

「やっぱり二つの金メダルは重いですか?」と三日月知事。首にかけたメダルが音を立てると、乾選手は「ぜいたくな音ですね」と笑顔で答えた。乾選手は「2連覇のプレッシャーより、新しいルールにどう挑戦していくかを考え、1年を充実して過ごせた。近江八幡市ではツアーを組んで応援にきてくださり、とても力になりました」と話した。

 記念品として、乾選手をイメージして作られた、琵琶湖の水草で色づけされたガラス製の花器が贈られた。また、近江米など計50キロ、近江牛、湖魚の詰め合わせなどの副賞もプレゼントされた。

 その後の取材に乾選手は「私も滋賀県でASを始めた。まだまだ競技人口は少ないが、これをきっかけに競技の魅力を伝え、始めてくれる人が増えたらうれしい。2025年には国民スポーツ大会がある。滋賀のスポーツを盛り上げる力になりたい」と話した。県民栄誉賞の受賞者は、乾選手が3人目。(林利香)