バスケットボール男子日本代表は、2日午後8時10分に沖縄アリーナであるワールドカップ(W杯)順位(17~32位)決定リーグ最終戦のカボベルデ戦に勝利すれば、今大会でのアジア最上位が確定する。勝った時点で、1976年モントリオール五輪以来の…

 バスケットボール男子日本代表は、2日午後8時10分に沖縄アリーナであるワールドカップ(W杯)順位(17~32位)決定リーグ最終戦のカボベルデ戦に勝利すれば、今大会でのアジア最上位が確定する。勝った時点で、1976年モントリオール五輪以来の自力出場となるパリ五輪の出場権を獲得できる。

 負けても最上位の可能性は残る。ただし、日本の試合よりも遅い時間帯にある他のアジア勢の動向によって状況が変わってくる。

 ■日本が16点差以下で負けた場合

 日本戦の前に試合をするフィンランド―ベネズエラでフィンランドが勝ったため、順位決定リーグO組は日本、フィンランド、カボベルデの3チームが2勝3敗で並ぶ。O組順位は、3チーム間の得失点差によって決める。

 1日時点で日本はプラス10でカボベルデがマイナス23。日本はフィンランドを上回ることはできない。16点差以内の敗戦なら、得失点差でカボベルデを上回るため、日本はO組2位(全体21~24位)となる。

 他のアジア勢でここまで1勝を挙げているのは、中国とレバノン。レバノンは、順位決定リーグの組1位になればW杯順位で日本より上になる。

 M組は南スーダンが1位を決めたため、中国は組2位以下にしかなれない。2位になって全体21~24位を日本と争ったとしても、総得失点差で、日本が中国を上回る可能性が高い。

 P組のレバノンは、最終のイラン戦に勝てば、フランス、コートジボワールとの三つどもえで組1位になる可能性を残すが、実現には複数の条件が必要だ。現時点で得失点差はマイナス90。日本と同じ順位決定リーグ組2位になり、全体21~24位を争う形になれば、日本がレバノンを上回る可能性が高い。

 ■日本が17点差以上で負けた場合

 日本はO組3位となる。中国やレバノンが各組で2位以上になると、日本はアジア最上位を逃す。

 日本は、富樫勇樹主将が「ほかのチームどうこうではなく、しっかり勝って気持ちよくパリ五輪を決められるようにしたい」と話しており、カボベルデ戦勝利に全力を注ぐ。

 だが、たとえ負けても17点差以上での敗戦を避ければ、五輪切符獲得の可能性は残る。

 ※2日のフィンランド―ベネズエラ終了時点の順位決定リーグM、O、P組の成績()は総得失点差

 ■M組 (1)南スーダン2勝2敗(プラス2)(2)中国1勝3敗(マイナス73)(3)アンゴラ1勝3敗(マイナス19)(4)フィリピン4敗(マイナス42)

 ■O組 (1)フィンランド2勝3敗(マイナス24)(2)日本2勝2敗(マイナス19)(3)カボベルデ1勝3敗(マイナス57)(4)ベネズエラ5敗(マイナス56)

 ■P組 (1)フランス2勝2敗(プラス1)(2)レバノン1勝3敗(マイナス90)(3)コートジボワール1勝3敗(マイナス50)(4)イラン4敗(マイナス90)