日本、フィリピン、インドネシアが共催するバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)で、日本(世界ランク36位)は2日夜、カボベルデ(同64位)と対戦する。勝てばアジア勢最上位となり、パリ五輪への出場権を獲得できる。カボベルデとはそもそも、…

 日本、フィリピン、インドネシアが共催するバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)で、日本(世界ランク36位)は2日夜、カボベルデ(同64位)と対戦する。勝てばアジア勢最上位となり、パリ五輪への出場権を獲得できる。カボベルデとはそもそも、どんな国なのか。

 カボベルデは、アフリカ大陸の西側に広がる大西洋に浮かぶ10の島と8の小島からなる島国だ。国名のカボベルデは「緑の岬」を意味する。大航海時代からポルトガル船の寄港地で、大西洋を越える奴隷貿易の拠点でもあった。

 国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、人口は約56万2千人で、これまでのW杯出場国の中で最も少ない。日本外務省によると、面積は4033平方キロメートルで、滋賀県とほぼ同じ。

 1975年までポルトガルの植民地で、公用語はポルトガル語だ。一方、実際には多くの人が、ポルトガル語が現地で変化したクレオール語を話す。

 主要産業はバナナやサトウキビ栽培などの農業や、マグロやロブスターなどの漁業。60年代には、日本のマグロ漁船が多数寄港したという。外務省によると、在カボベルデの邦人は2人(2022年10月)となっている。

■元NBA、身長221センチが中心

 カボベルデがバスケW杯に出場するのは初めてだ。世界ランクは64位だが、7位のスロベニアに善戦し、17位のベネズエラに勝利している。

 チームの中心は、NBAのアトランタ・ホークスなどでプレーした身長221センチの超大型センター、エディ・タバレス。今大会では1試合平均12リバウンドを獲得し、暫定リバウンド王になっている。

 日本のセンター、ホーキンソン・ジョシュ(平均11・8リバウンド、暫定2位)とのゴール下での争いが、見どころの一つになりそうだ。(森岡みづほ、田井中雅人)