7月に北海道で行われた全国高校総体(インターハイ)の男子バスケットボールで山梨県勢初の優勝を果たした日本航空(甲斐市)の選手らが1日、県庁を訪れ、長崎幸太郎知事から「やまなし文化・スポーツ栄誉賞」を受けた。同賞の受賞は、今年の選抜高校野球…

 7月に北海道で行われた全国高校総体(インターハイ)の男子バスケットボールで山梨県勢初の優勝を果たした日本航空(甲斐市)の選手らが1日、県庁を訪れ、長崎幸太郎知事から「やまなし文化・スポーツ栄誉賞」を受けた。同賞の受賞は、今年の選抜高校野球大会で初優勝した山梨学院に続き、2例目となる。

 日本航空は、初戦の2回戦で東海大諏訪(長野)を接戦の末に下して勢いに乗り、準決勝で優勝候補の開志国際(新潟)を破り決勝に進出。東山(京都)との決勝では序盤にリードされたが、身長2メートルのナイジェリア人留学生のオルワペルミ・ジェラマイア選手(2年)を中心に盛り返し、76対60で逆転勝ちした。

 県は今年の山梨学院の選抜優勝を機に、4月に「やまなし文化・スポーツ栄誉賞」を創設しており、今回も「県民に勇気を与えた」として贈呈を決定。1日に県庁で行われた表彰式には、日本航空の山本裕監督や選手らが出席した。

 長崎知事は「山梨のバスケットボール史上初の快挙。県民が自らの可能性を信じて新たな挑戦をしようとする後押しになる」とあいさつ。長崎知事から表彰状を受け取った福岡恭輔主将(3年)は「県民からの熱い応援が力となって優勝することができた」と感謝を述べた。

 式の後、福岡主将は取材に対して「栄誉賞はみんなの力で得られたもの。さらに力をつけて、冬のウィンターカップでも日本一をとりたい」と抱負を語った。(米沢信義)