岩手、秋田両県を結ぶ山岳観光道路「八幡平アスピーテライン」で27日、自転車のロードレース「八幡平ヒルクライム」(実行委員会主催)が開かれた。全国から約400人が参加し、険しい峠の坂道を力強く駆け上がった。 コースはメインの19・1キロとビ…

 岩手、秋田両県を結ぶ山岳観光道路「八幡平アスピーテライン」で27日、自転車のロードレース「八幡平ヒルクライム」(実行委員会主催)が開かれた。全国から約400人が参加し、険しい峠の坂道を力強く駆け上がった。

 コースはメインの19・1キロとビギナー向け8キロの2種類あり、年齢別など11クラスで行われた。最大の標高差は1083メートルで、平均斜度は5・7%。選手たちは松尾八幡平ビジターセンター(岩手県八幡平市柏台1丁目)の前をスタートし、山岳エリアを走り抜けてゴールを目指した。

 この日は天気に恵まれ、青空が広がった。標高が高くなるにつれ、雲を見下ろすような展開。背後には岩手山がそびえ、山頂近くは強い日差しが降り注いだ。給水所では冷たい水が次々と手渡され、体に浴びて「気持ちいい!」と叫びながらペダルをこぎ出す選手もいた。

 青森市の小笠原龍海さん(11)は父敦海さん(41)と参加。「景色がきれいで楽しかった。最後はお父さんに『がんばれ』と励まされ、スピードを上げてゴールできました」と充実したレースを笑顔で振り返った。(小幡淳一)