女子レスリングで五輪3連覇を達成した吉田沙保里さんのめい2人が、国際大会で活躍している。いとこ同士で13年間競技を続ける三重県立白山高校2年の吉田千沙都(ちさと)選手(16)と三重県立久居高校2年の吉田七名海(ななみ)選手(17)。2人は…

 女子レスリングで五輪3連覇を達成した吉田沙保里さんのめい2人が、国際大会で活躍している。いとこ同士で13年間競技を続ける三重県立白山高校2年の吉田千沙都(ちさと)選手(16)と三重県立久居高校2年の吉田七名海(ななみ)選手(17)。2人は29日、メダルやベルトを携えて地元の津市役所を表敬訪問した。

 身長154センチの千沙都選手は7月末にトルコで始まったU17世界選手権大会65キロ級で初優勝。8月中旬からモンゴルであった東アジアユース競技大会でも準優勝した。「世界で優勝できてうれしかった。将来は五輪に出てみたい。まずは目の前で勝つことを考えたい」

 七名海選手はキルギスで6月にあったU17アジアレスリング選手権大会43キロ級で3位。148センチと小柄だが、力の強い相手もはね返す片足タックルが得意技だ。「競技は高校までのつもりだけれど、引退までやりきりたい」

 2人は沙保里さんの兄の子で、幼いころから技を競ってきたという。千沙都選手の父で津レスリング協会会長の栄利さんは「2人ともさらに上をめざしてほしい」と話した。(山本知弘)