■日本は順位(17~32位)決定リーグへ 日本、フィリピン、インドネシアが共催するバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)第5日は29日、各地で1次リーグ最終戦が行われ、E組の日本(世界ランク36位)は沖縄アリーナで東京五輪銅メダルのオー…

■日本は順位(17~32位)決定リーグへ

 日本、フィリピン、インドネシアが共催するバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)第5日は29日、各地で1次リーグ最終戦が行われ、E組の日本(世界ランク36位)は沖縄アリーナで東京五輪銅メダルのオーストラリア(同3位)と対戦する。ともに1勝1敗で、勝った方が2次リーグへ、敗れた方が順位(17~32位)決定リーグに進む。

 日本は25日の初戦でドイツ(同11位)に63―81で敗れた。27日はフィンランド(同24位)を98―88で破り、W杯(前身の世界選手権を含む)で過去11戦全敗だった欧州勢に初白星を挙げた。

 日本は前身の世界選手権を含めて6度目の出場。今大会でアジア勢最上位になれば、パリ五輪の出場権を獲得できる。自力での五輪出場となれば、1976年モントリオール五輪以来の快挙となる。

 日本は、河村勇輝(22)=横浜BC=、渡辺雄太(28)=サンズ=、馬場雄大(27)=無所属=、比江島慎(33)=宇都宮=、ホーキンソン・ジョシュ(28)=SR渋谷=が先発し、試合が始まった。

 日本は第1クオーター(Q)で富樫が3点シュートを決め、ホーキンソンが7得点を挙げたが、17―25でオーストラリアに8点のリードを許した。

 第2Qは、オーストラリアの猛攻を受け、32失点。比江島がアンスポーツライクファウルを受けるなど、日本は流れを失った。富樫の3点シュートなどで粘るも、35―57と22点差をつけられて、前半を終了した。 第3Qは、点の取り合いの展開になった。日本は一時、27点差までつけられたが、富樫、渡辺の3点シュートで食い下がる。オーストラリアのファウルが増え、ホーキンソン、渡辺がフリースローで着実に得点。この10分間は35―30と追い上げた。

 日本は17点を追いかけ、最終第4Qに入った。

 富樫、ホーキンソンが得点を重ねて追ったが、残り1分40秒で渡辺が5ファウルで退場。

 89―109で敗れた。

 日本は1勝2敗でE組3位となり、2次リーグ進出を逃した。順位決定リーグへ回る。

 24得点を挙げた渡辺は試合後、「後半(の得点)はうちが勝っている。これがうちのバスケット。どんな展開でもあきらめない」と振り返った。

 33得点のホーキンソンは「最初から目標は(パリ五輪出場権が得られる)アジア1位になること。絶対にできる。残り2試合。絶対にがんばる」と話した。

 ホーバス・ヘッドコーチは「次の試合は、絶対に勝つ。みんな自信ある。うちのベストゲームはまだやっていない。もっともっといいバスケを見せます」と前を向いた。