8月29日、日本バスケットボール協会は公式Youtubeチャンネルを更新し、男子日本代表(FIBAランキング36位)の裏側に…

 8月29日、日本バスケットボール協会は公式Youtubeチャンネルを更新し、男子日本代表(FIBAランキング36位)の裏側に迫る密着動画コンテンツ『INSIDE AKATSUKI』を公開。27日に行われた「FIBAワールドカップ2023」フィンランド戦前後のチームの様子を伝えた。

 今回はドイツ代表に敗れた翌日の練習から、フィンランド戦に勝利した直後まで、試合中継などでは見えない選手たちの素顔を収録。最大18点差をひっくり返す大逆転劇を演じた直後は、各選手が興奮気味に喜びを噛みしめるなか、チーム唯一のNBAプレーヤーでもある渡邊雄太は「あいつらがやってくれました」と、笑顔でチームメートを労った。

 チームの大黒柱でもある渡邊は、ワールドカップ直前の強化試合で右足首を捻挫するアクシデントに見舞われ、“ぶっつけ本番”のような形で本大会へ。初戦のドイツ戦ではチーム最多20得点を挙げたものの、中1日で臨んだフィンランド戦では4得点止まり。ディフェンスに奔走せざるを得ない状況でスコアが伸び悩んだ背景もあるが、万全のコンディションではなかった。

 歓喜の夜にカメラを向けられた渡邊は「もう本当に僕は足が動かなかったので…。こんなこと言うのもあれですけど、昨日(ドイツ戦翌日の26日)は歩いているだけで足が痛くて、今日試合に出られるかどうかも分からなかった。今朝は痛みも引いていたので試合に出たんですけど、ちょっと迷惑をかけちゃった。しっかり休んで、次また全力を出します」と舞台裏を明かした。

 それでも、劇的な勝利から一夜明けた28日朝には、自身の公式X(旧Twitter)アカウントを更新し、「自分の足の事で、もう休んでとか来シーズンに集中してとかちょくちょく言われるんですが、アンゴラ戦やドイツ戦で痛めたとこはちゃんと検査して、重傷ではないのを確認して出場してます。本当にだめな時は出ないですし、僕が出ると言ってもトレーナー陣やチームドクターからストップがかかるので」と、自身を心配するファンに向けて説明。日々コンディションを確認しながら、代表選手としての務めを果たしていることを強調した。

 1勝1敗で迎えるオーストラリアとの1次ラウンド最終戦は、29日20時10分ティップオフ予定。試合の模様はテレビ朝日系列で生中継、DAZNとTVerでライブ配信される。

【動画】金星を上げた日本代表に密着…ドキュメンタリー映像『INSIDE AKATSUKI』公開