プロバスケットボールの滋賀レイクスは27日、10月のBリーグ開幕を前に記者会見を開き、新体制を発表した。B2に降格して迎える初のシーズン。B2優勝とB1昇格、勝率8割以上という目標に向け、各選手らが意気込みを語った。 記者会見はオフィシャ…

 プロバスケットボールの滋賀レイクスは27日、10月のBリーグ開幕を前に記者会見を開き、新体制を発表した。B2に降格して迎える初のシーズン。B2優勝とB1昇格、勝率8割以上という目標に向け、各選手らが意気込みを語った。

 記者会見はオフィシャルパートナーの滋賀ダイハツ販売本社(栗東市)で開かれた。現在、開催中のワールドカップに出場する日本代表の川真田紘也(かわまたこうや)選手、フィリピン代表のキーファー・ラベナ選手を除く11人の選手全員とヘッドコーチのダビー・ゴメスさんらが出席。約30人のブースター(ファン)も参加し、選手に質問を投げかけた。

 新シーズンの選手は13人で、うち7人が新加入だ。

 昨季に続いて主将を務める柏倉哲平選手は「降格の悔しさを知るメンバーの1人として、その思いを1試合1試合、すべてにぶつけたい」と力を込める。チームは7月に10日間ほどスペインでキャンプをした。「寝る時間以外は時間をともにして、お互い、よく知ることができた。練習中も選手同士、必要なコミュニケーションをとり、チームはまとまっている」と手応えを感じている。

 山形ワイヴァンズから移籍し、副主将を務める真庭城聖(まにわじょうせい)選手は、B2の茨城ロボッツに在籍していた2020~21年に準優勝し、B1昇格を果たした。「シーズン中、アップダウンは絶対にある。苦しいときは、みんなが発言をして、言い争うこともあると思うが、そういうことが無いと、ある意味、本気ではない。優勝という目標がぶれないように、みんなでカルチャーをつくり、強い思いで昇格を果たしたい」と話した。

 ヘッドコーチのダビー・ゴメスさんは「全員が個人よりチームのためにプレーしよう、という気持ちで一丸になっている。一丸という点では今までのシーズンに比べ、すごく高い位置にあると思う」と評価する。

 一方、柏倉主将は、ワールドカップに出場中の川真田選手について「あれだけチームのため、数字に残らない部分で体を張れる選手は日本にいない。一緒に戦うのがすごく楽しみ」、キーファー・ラベナ選手については「カリスマ性があって、ここ一本、大事なときに託せる選手。昨季、降格という悔しい思いをした分、今年、強い思いで『滋賀で戦う』と決めてくれたと思う。そこに、より期待したい」と話していた。

 滋賀レイクスの開幕戦は10月7日、熊本県で開かれる熊本ヴォルターズ戦。ホーム開幕戦は10月14日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市)でのライジングゼファー福岡戦。(鈴木洋和)