パリ・パラリンピックまで28日で1年。 障害者と健常者が車いすに座った状態で競技する「シッティングフェンシング大会」が27日、東京都江戸川区で開かれた。正式な大会として開かれるのは日本で初めて。障害の有無にかかわらず共に生きる「ノーマライ…

 パリ・パラリンピックまで28日で1年。

 障害者と健常者が車いすに座った状態で競技する「シッティングフェンシング大会」が27日、東京都江戸川区で開かれた。正式な大会として開かれるのは日本で初めて。障害の有無にかかわらず共に生きる「ノーマライゼーション」の取り組みの一つとして、日本パラフェンシング協会が主催した。

 大会にはパラリンピックの強化、育成選手10人、トルコ選手1人、健常者18人の合計29人が参加。東京パラリンピック日本代表の加納慎太郎選手も参加した。優勝はパラリンピックトルコ代表のハカン・アカヤ選手だった。

 加納選手と対戦し敗れた千葉県立国府台高校2年の佐藤羽琉選手(16)は「剣の動きが速すぎて、こちらが剣を出す前に突かれた。足が使えないので読み合いや剣さばきのうまさの勝負になる。奥が深くて楽しい。またやってみたい」と話した。

 競技終了後には、無料体験会も開かれた。(吉田耕一郎)