日本を牽引した渡邊。気迫溢れるプレーで会場を沸かせた(C)Getty Images 黒星スタートも開幕戦でチームの大黒柱が奮闘した。 8月25日にFIBAバスケットボールワールドカップ2023が開幕し、沖縄アリーナで開催の1次ラウン…

日本を牽引した渡邊。気迫溢れるプレーで会場を沸かせた(C)Getty Images

 黒星スタートも開幕戦でチームの大黒柱が奮闘した。

 8月25日にFIBAバスケットボールワールドカップ2023が開幕し、沖縄アリーナで開催の1次ラウンド・グループEに入っている日本代表(世界ランク36位)は、ドイツ代表(同11位)との初戦を迎えたが、63-81といきなり18点差の完敗。終始リードを奪われる厳しい展開となり、白星発進とはならかった。

【動画】「あらゆる角度から見たいほど見事」と公式も絶賛した渡邊雄太のアリウープとブロックの映像

 ただ、この試合で攻守ともに存在感を示したのが、代表唯一のNBA所属プレーヤーである渡邊雄太(フェニックス・サンズ)だ。30分39秒の出場でチーム最多の20得点を記録し、さらに6リバウンド、2ブロックと奮闘。右足首捻挫から復帰して“ぶっつけ本番”という今回の試合だったが、随所で好プレーを披露し、会場のファンを沸かせた。

 まず試合中、大会公式X(旧ツイッター)が注目したのは、第1クオーター(Q)での見事なブロック2発だ。ここでは、デニス・シュルーダー、ヨハネス・フォウクトマンのショットを完璧に止めてみせた。さらに第4Qでは、馬場雄大のパスからアリウープを決め、「あらゆる角度から見たいほど見事」と称賛を贈っている。

 また、序盤のブロック2発に対しては、サンズの公式Xアカウントも反応を示しており、炎の絵文字とともに「ユウタ・ワタナベのブロック」と応援の投稿。さらに、米メディア『The Athletic』のポッドキャスト番組「No Dunks」でホストを務めるタス・メラス記者は、「来季、フェニックスで多くのプレーが見られるだろう」と呟いていた。

 ヨーロッパの強豪を相手に開幕戦を落とした日本代表。27日にはフィンランド代表(同24位)、29日にはオーストラリア代表(同3位)と対戦予定だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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