男子バスケットボールの強豪として知られる私立金沢高校(金沢市)の、男子バスケットボール部(部員46人)顧問の男性教諭(52)が部員に体罰をふるっていたことがわかった。学校は体罰を認め、23日付で教諭を顧問から解任した。26日には同校で保護…

 男子バスケットボールの強豪として知られる私立金沢高校(金沢市)の、男子バスケットボール部(部員46人)顧問の男性教諭(52)が部員に体罰をふるっていたことがわかった。学校は体罰を認め、23日付で教諭を顧問から解任した。26日には同校で保護者向けに説明会を開いて謝罪する。

 学校によると、教諭は2021年春から今年7月にかけ、指導中に「元気を出せ」「もっと声を出せ」などの意味を込め、部員の腹を小突いたり、ペットボトルを投げつけたりした。「死ね」「あほ」「カス」「おまえの性格が嫌いだ」といった暴言を頻繁に浴びせてもいたという。

 被害者は少なくとも在校生の4人。けが人は確認されていないという。教諭は学校の寮の舎監の一人でもあったが、寮での暴力や暴言はなかったという。

 教諭は1996年から部を指導。体罰について「精神を鍛えたいという気持ちでやった」などと話しているという。7月に匿名の投書が学校に寄せられて発覚したという。

 同部は全国高校選手権(ウインターカップ)に3大会連続で出場中。21年度には8強、22年度は16強入りしている。(土井良典)