今季限りでの引退を表明しているテニスの元世界ランキング30位、土居美咲(32)=ミキハウス=が24日、東京都内で記者会見を開き、「引退の一番大きい要因は腰のけが」と明かした。9月23日から始まる東レ・パンパシフィック・オープン(東京・有明…

 今季限りでの引退を表明しているテニスの元世界ランキング30位、土居美咲(32)=ミキハウス=が24日、東京都内で記者会見を開き、「引退の一番大きい要因は腰のけが」と明かした。9月23日から始まる東レ・パンパシフィック・オープン(東京・有明テニスの森公園)が最後の大会になる。

 昨年から頻繁に腰の痛みが出るようになったという土居は、サーブのフォームの変更などを試みたが「高いレベルのプレーが難しくなり、引退を決意した」。

 現役生活の中で印象に残った大会には、2016年のウィンブルドン選手権をあげた。「子どものころから目指していた。16強に入り、(大会の)セカンドウィークまで残れた」

 引退後に何をするかは現時点では決まっていないものの、テニス界には貢献していきたいという。

 9月のキャリア最後の大会に向けて、「自分としては最大限の準備をしているところ。最後まで応援してもらえたらうれしい」と語った。

 土居は1991年生まれ。千葉県で育った。昨年引退し、この日は花束の贈呈役を務めた奈良くるみさん(31)らとともにジュニア時代から海外を舞台に戦った。17歳でプロになり、159センチと小柄ながらも強力な左のフォアハンドを武器に、ツアーでシングルス1勝、ダブルス2勝をあげた。(内田快)