日本ラグビー協会は18日、9月8日に開幕するワールドカップ(W杯)フランス大会に臨む日本代表の追加メンバーとして、いずれもロックのサウマキ・アマナキ(26、神戸)、ワーナー・ディアンズ(21、BL東京)、ヘル・ウベ(33、東京ベイ)と、フ…

 日本ラグビー協会は18日、9月8日に開幕するワールドカップ(W杯)フランス大会に臨む日本代表の追加メンバーとして、いずれもロックのサウマキ・アマナキ(26、神戸)、ワーナー・ディアンズ(21、BL東京)、ヘル・ウベ(33、東京ベイ)と、フランカーのピーター・ラブスカフニ(34、東京ベイ)を選出したと発表した。

 同協会は15日に登録メンバー33人のうち30人を発表。残りは、けが人の回復具合などを考慮して後日、選ぶとしていた。メンバー入りしていたロックのジェームス・ムーア(30、浦安)がコンディション不良により離脱することもこの日、発表された。

 7~8月の強化試合5連戦全てで先発し、攻守の要だったロックのアマト・ファカタバ(28、BR東京)は選外となった。5戦目で足首を負傷した影響とみられる。

 初めてW杯メンバーに選ばれたチーム最年少のディアンズは、「ちっちゃい頃からずっと見てきた夢の舞台に出られるチャンスができてうれしい。ベスト8まで行って、そこから1試合1試合勝って、優勝します」と意気込みを語った。

 W杯に向け、日本を発つ前日、ようやく33人の陣容が固まった。

 新たにメンバー入りした4人のうち、ディアンズとサウマキは5戦あった強化試合に全く出ていない。

 ラブスカフニは1試合、それもわずかに7分だ。危険なタックルによる出場停止処分を受けているため、現時点ではW杯1次リーグ第2戦・イングランド代表戦まではベンチにすら入れない。

 実戦感覚という点で、この3人には大きな不安が残る。

 対照的に、5戦とも出場したファカタバとムーアが外れた。

 この日はジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)や首脳陣が、メンバー選考について説明する場は設けられなかった。そのため、外れた選手の現状や、強化試合で出場機会のなかった選手がメンバー入りした理由などは判然としない。(松本龍三郎)