ビーチバレーボールの特設コートが、今年も名古屋市北区の名城公園内につくられた。都心部に夏限定で出現する砂浜のコートで、地元のバレー部の学生などが汗を流す。今夏はVリーグ男子のウルフドッグス名古屋の選手もトレーニングの一環で使っている。 1…

 ビーチバレーボールの特設コートが、今年も名古屋市北区の名城公園内につくられた。都心部に夏限定で出現する砂浜のコートで、地元のバレー部の学生などが汗を流す。今夏はVリーグ男子のウルフドッグス名古屋の選手もトレーニングの一環で使っている。

 10日、ウルフドッグスの選手たちが砂地でボールに飛びついていた。近裕崇選手は「砂と風と太陽。屋内とはめちゃめちゃ環境が違う。硬い床のコートと違い、地面も軟らかいので使う筋肉も違う。トレーニング的にもすごくいい」。

 コロナ禍ではファンへの練習公開の自粛を続けたが、屋外ではその心配もない。この日は50人ほどのファンが選手たちの姿に熱い視線を送った。また、ウルフドッグスでは小学生から大人までを対象に開くスクールでもこのコートを活用するという。

 コートを設置した中部土木(名古屋市名東区)によると、白くてさらさらの砂はガラス製品の原料にもなるオーストラリア産の珪砂(けいしゃ)。約360トンが敷き詰められている。ジャパンビーチバレーボールツアーの名古屋大会が開かれるようになった2019年から、公園内にビーチをつくるようになった。

 今年の名古屋大会は9月8~10日で、観戦料は19年から無料だ。愛知県ビーチバレーボール連盟の西川浩然理事長は「公園の中に、こんなすばらしい施設があるということと、ビーチバレーの魅力を多くの人に知ってもらえる機会になれば」と話す。(上山浩也)