福原愛さんや石川佳純さんらを育てた卓球の元全日本女子監督、近藤欽司さん(80)=現サンリツ卓球部総監督=による卓球講習会が9日、徳島県鳴門市瀬戸町の瀬戸中学校で開かれ、市内の中学生らが参加した。 講習会は、地元出身の写真家、高橋和幸さん(…

 福原愛さんや石川佳純さんらを育てた卓球の元全日本女子監督、近藤欽司さん(80)=現サンリツ卓球部総監督=による卓球講習会が9日、徳島県鳴門市瀬戸町の瀬戸中学校で開かれ、市内の中学生らが参加した。

 講習会は、地元出身の写真家、高橋和幸さん(70)=川崎市=が鳴門市の「うずしお鳴門PR応援鯛(たい)」に委嘱されて10年となるのを記念し、親交の深い近藤さんを招いて4年ぶりに開催された。

 瀬戸中は高橋さんの母校でもあり、市内3校から卓球部員ら22人が集まった。近藤さんは「試合につながるよう、サーブは3球目、レシーブなら4球目を意識して練習してほしい」などと話した。時には厳しい「多球練習」も交え、3時間にわたって熱心に指導した。

 瀬戸中2年の三木瑛斗さん(14)は「3球目をドライブやバックなど強く打てるようになった。多球練習はきつかったが、挑戦してよかった」と話していた。

 この日早朝には、高橋さんの出身地近くの小鳴門公園で同窓生らと続けてきた清掃ボランティア活動があり、近藤さんも含め約20人が参加。高橋さんは「清掃を続けてきて地元の人が公園に足を向けるようになり、講習会では子どもたちの笑顔が見られてよかった。今後も鳴門を訪れる人が増えるよう、活動を続けていきたい」と話した。(福家司)